ミニオンという発明!
この映画ってかシリーズが凄いところは、
「ミニオン」というキャラクターが、
映画史に残るほど凄まじい作り込まれよう
だということにある。
元々は、宮崎駿が「怪盗グルー」一作目制作時に、
監督にキャラクター造形アドバイスとして、
「沢山うじゃうじゃいるユニークキャラを作る」
ことを教えたようだ。まっくろくろすけ的な
キャラクターがウケるのを知っていたからだろう。
ただ、それをそのまま横流し的に使わなかった点がエラい。
グローバル化した今、映画のマーケティングは世界にある。
ってことで、ミニオンが話す言葉を、あらゆる言語の
単語から抜き出して、ごちゃ混ぜにして語らせる
手法を編み出したのだ。
確かに、「アナと雪の女王」みたいに、曲をいろんな国の
言語でやるってのは、あるが、台詞を多ヶ国語にし、
且つ字幕なしでも分かる、吹き替えにすらする必要を
なくしたのはマジで凄い。
人って、海外に行って自国語を聞くと安心するってか、
自国語を話してくれた人に親近感を持つと言うが、
まさにソレを応用した高等技術をミニオンという
キャラクターにねじ込んだ。
しかも、子どもが観ても楽しめるように、
徹底的に発音の研究を施し、音のハーモニーが
面白いのをとことん追求抽出しているから、
劇場のちびっ子も大満足爆笑でした。
つまり、「ミニオン」というキャラクターは
老若男女全世界の人が楽しめる、親近感がわく
という、宮崎駿のアドバイスからメガ進化
させたエポックメイキングなキャラクターと
言えよう。
ブンブンは、最近ロシア語を始めたばかり
だからypa(イエーイ!)って単語を聞いたとき、
やっぱり興奮した。スペイン語やイタリア語の
まくし立てるような響き。フランス語の、
勢いあるかけ声、会話語
(例:C’est pas là=こっちじゃない!)
を聞いたときの興奮。快感になりますね~
1960年代好きは必見
もう劇中、殺す、盗めとかアウトローで
ラブ&ピースと危ないヒッピー描写ありけり、
到底子どもに魅せられない内容で
等ブログで以前紹介した「スポンジボブ」の映画
に匹敵するサイケな作品だが、
1960年代の映画好き・ロック好きは
90分でラーメン二郎ビックリな程満足!
涙すら出てくる。
もう、いつの間にかロック・ミュージカルになってるし…
サントラ、マジで欲しくなったわww
それでもって、ストーリーが破綻していない。
無駄なショットなく、子どもでも一瞬
普通の娯楽作品を観ているような感覚にまで
落とせる映像構成にしているところが
「スポンジ・ボブ」よりも遙かに上手。
誰がなんと言おうとも、
この
ヤキトリ!
ウラー!
オトギバナナ!
な映画は100点!満点である。
今回は3D日本語吹き替えで観たので、
字幕でもう一回観たくなった!
日本語吹き替えも十分違和感なく
楽しめたので期待度大である。
そして、この作品はイギリスをおちょくっているのに
対し、アメリカをおちょくりまくった「キングスマン」
が早く観たいな~
それにしても、イルミネーション社の
作品は「OOなのに××」の描き方が上手い。
次回作の「ペット」も「鳥なのにリモコンを操作して
シューティングゲームをする」といった高度な
変化球を投げてくる。イルミネーション社の
作品はピクサー以上に今見逃せない
注目株ですぞ~
→NEXT:おまけ、劇中曲リスト1
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