ナイトミュージアム /エジプト王の秘密(Night at the Museum: Secret of the Tomb)
監督:ショーン・レヴィ
出演:ベン・スティラー、ロビン・ウィリアムズ、オーウェン・ウィルソンetc
もう1作目公開されてから約10年経っている、
「ナイトミュージアム」最終章を観てきた。
一作目観たの中一だぞw
あんなに、可愛かった息子が青年になっていて
ちょっと切ない。
しかし、この映画シリーズ史上もっとも面白く且つ泣けるぐらい切ない
作品だとは観るまで想像だにしなかった…
切ないポイント1:働くおっさんの苦労
あの、ナイトミュージアム一作目を思い出してみよう。
所謂、フリーター、妻からも離婚されて、
息子からも愛想つかれたおっさん。
あれから10年後…相も変わらず
夜警で働く身。
息子は大学受験を控えているが、
父親を見て将来に希望を見いだせていない。
そこで、おっさんは人生最大の大仕事を
失敗する大惨事に見舞われ、
尻ぬぐい、後始末する様子を
息子に魅せる羽目になる。
ダサい仕事、退屈な仕事、
でもカッコいいところを魅せようと
奇妙な展示物に指示を出し、
自らも長年の知識を活かして
頑張る姿。
決して、チェルノブイリ原発でイケイケで
敵を倒すハゲ親父のようなカッコ良さは
ないが泣けてくる。
ラストの卒業式のようなアノシーン、
おっさんや息子の進路を
聞かせるシーン号泣である。
父親として、息子・娘の前では
ヒーロー出なければいけない
ことを突きつけられました(*^_^*)
切ないポイント2:ロビン・ウィリアムズ追悼
昨年、自殺したロビン・ウィリアムズの
遺作であるこの作品。
ベン・スティラー扮する夜警と一緒に
大英博物館でなんとしても、
不思議な石版を修理しようとする。
だけれども、石版を戻す方法が分からず
邪魔が入ったりして、ドンドン動かなくなっていく。
なんか、ドンドン精神的に追い詰められていく
彼を想像して切なくなった。
んで、ラストに魅せるあのシーンで号泣だm(_ _)m
切ないポイント3:これは追いコン卒業パーティーだ!
確かに、脚本的に見ると、
この手の映画の冒頭30分で魅せるべき
描写を丸ごとカット。いきなり「パニック」から
映画を始める。悪役描写に矛盾があるなど、
残念な部分もあるのだが、これは文化祭最終日や
卒業パーティー映画だ。今までのキャラクター大集合。
それぞれのキャラクターの過去、「そういえば、アイツって
こんな人だったよね~」を徹底的に語る。
しかも歴史的話を、子どもにも大人にも笑えるよう
大げさに且つ知的にぶち込む。
特に、エジプト王と夜警が対面して、
夜警はが語るユダヤ人像と、
エジプト王の考えるユダヤ人像の
食い違い描写。お子様には、
難しいギャグなのだが、
キスや間を使ったテクニックで
絶妙な笑いを誘う。
アクションも観ていて楽しく、
エッシャーの絵の中で戦ったり
大蛇にベン・スティラーが
あるもので立ち向かったりと
大人も興奮だ!
大英博物館行ったことある人は
尚更だ!
なんか、先日卒業式で某大学の学生が
ピクミンやETのコスプレで
卒業証書を受け取るパフォーマンス
していたが、それに近い
興奮がココにありました。
なめて、スマン
正直、観る前は完全、よくある続編と
なめていたのだが、上記の理由で
まるで卒業式に好きな先生と別れの挨拶を
しにいく。友達とカラオケとかで
どんちゃん騒ぎして別れを悼む
雰囲気を体験できる作品だ。
音楽も懐メロのダンス系曲ばかりだしね~
丁度、僕が行った回では
お子様の客がほとんどおらず、
30代以上の人ばかりでした。
でも、これはもしブンブンに子どもが
いたら見せたい作品だな~
まだまだ上映しているので、
是非、劇場でパーティーを楽しんでみてください(*^_^*)
「ナイトミュージアム/エジプト王の秘密」
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