もくじ
huluが進化していた!
数年前から、親父がタブレット端末で映像コンテンツ
配信アプリ『hulu』を使い始めている。
だが、配信当初はラインナップも少なく強制終了も
多く、映像コンテンツ更新頻度も低かったのだが、
留学から帰って来たらビックリ!
更新スピード速く、
しかもwiiとも連動できる、
そして何よりも、
映画配給担当者の目がいいのか、
「アルマゲドン」「ソウ」といった
メジャー系から、
ウォン・カーウァイ、デヴィッド・リンチ
といった通好みの作品まで取りそろえている。
最近は、以前まで愛用していたスターチャンネルや
ムービープラスを使わずに
ずっとwii経由で映画を観漁っています。
今回、そんなhuluで見つけた作品
「ストレンジャー・ザン・パラダイス」
を紹介するぞ!
カテゴリ: エンターテインメント, ライフスタイル
ストレンジャー・ザン・パラダイス(STRANGER THAN PARADISE)
監督:ジム・ジャームッシュ
出演:ジョン・ルーリー、エスター・バリント
リチャード・エドソンetc
ブンブンが中学生の時、にわか映画オタクをしていた時に
ジム・ジャームッシュに嵌まった。
カッコいい音楽に映像、インテリを思わせるマニアックな
笑いの誘い方。ミニシアター時代の映画好きを魅了した
映画監督ジム・ジャームッシュの代表作。
映画理論を勉強した今観たらどう見方が変わるのだろうか
と今回検証してみた!
フランス映画よりオマージュ
1885年に映画が誕生しはや130年が経ちました、
芸術史的にはまだ歴史が浅いモノの、
リメイク、続編が相次ぎ、
作品が出るごとに「パクり」と煽られる
窮地の芸術「映画」。
映画が今よりも盛り上がっていた時代の
映画とは言え、引用やオマージュとは切っても
切り離せない。如何に戦略的に使って、
批評家や観客を納得できるかが映画制作者の
腕の魅せ所である。
さて、映画好きオシャレさん、
特にミニシアター時代を生きた人が絶賛する
コレ…明らかにフレンチかぶれの作品だ。
やくざな男2人に女1人、
目的もなく会話しながら放浪する。
そして、時折ビックリ描写をかましたり
マニアックな映画のタイトルを並べたりする…
観ていると、恐らくゴダールの「はなればなれに」と
トリュフォーの「突然炎のごとく」にもろ影響
受けちゃっている作品と言えよう。
ジャームッシュのオリジナリティーがあるかどうか
と言われたら微妙なところ。
ハンガリー語で話すばあちゃんに英語で答えているが、
なんか理解しあっている、ラストの急展開のかませ方
と苦し紛れの「ひねり」を入れている以外、
ヌーヴェルヴァーグかぶれ域を出られていない
と思った。
ジャームッシュ節を確立したのは…
ジャームッシュは独特のリズム、メチャクチャカッコいい
映像でもって人々を魅了し続けたが、
彼が自分のスタイルを確立させたのは「ミステリートレイン」
と言えよう。エルビス・プレスリーの名曲をテーマにしているのだが、
ただの音楽映画じゃない。音楽をバックで流しつつ、
あまり関係ない「旅行者あるある」「仕事あるある」を繰り広げる。
そして、音楽の流し方で時間軸を説明する技を使っている。
ジャームッシュ映画特有のオフビートな笑い、
音楽やファッションの拘りを投影した独自スタイルはココで
確立されたんだなーと思う。
んで、仕舞いにはタランティーノもビックリ雑談映画
「コーヒー&シガレッツ」を作りファンを魅了した。
とは言っても「ストレンジャー・ザン・パラダイス」面白い!
でも、確かに「パクり映画」だとは言ったが、
世界観の作り方は映画好きを虜にする。
かっこつけているが間抜けな奴ら、
唐突に出ては消える連中のユニークさ、
そして映像…以前ユニクロT-シャツの
題材にも選ばれたのも納得。
チョークールで小粋だ。
「また観たい」と思うほど。
やっぱりジャームッシュすげーなと思った日でした。
「ストレンジャー・ザン・パラダイス」予告編
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