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“Ç”【カリコレ2016】10/8(土)公開デンマーク映画「ある戦争」を一足早く…

“Ç”【カリコレ2016】10/8(土)公開デンマーク映画「ある戦争」を一足早く…

ある戦争(2015)
Krigen(2015)

ある戦争
監督:トビアス・リンホルム
出演:ピルウ・アスベック、
ツバ・ノボトニーetc

評価:60点

新宿シネマカリテ
毎年開催されるお祭り
カリコレに行ってきました!

お目当ては、
この前のアカデミー賞で
外国語映画賞にノミネートされた
デンマーク映画「ある戦争」!

先日紹介した
特捜部Q キジ殺し」で
特捜部の裏で同じく
犯人を追う男を
演じたピルウ・アスベックが
主演(ちなみに彼は実写版
「攻殻機動隊」のバトー役です)で、
戦争ものと法廷もの
を同時に楽しめる作品らしい。

日本正式公開は10/8(土)からですが、
一足早く鑑賞しました!

「ある戦争」あらすじ

デンマーク映画史上重要な
ドグマ95の代表トマス・ヴィンターベア
の相方として「偽りなき者」「光のほうへ」の
脚本を担当。

東京国際映画祭でも上映された
「シージャック」で監督デビューした
新鋭トビアス・リンホルム監督作。

↑「シージャック」なかなか凄い映画でしたよ

タリバン圧政下のアフガニスタンで、
現地人の安全を守るとある兵士。
彼はコペンハーゲンに妻と3人の
子どもたちを残し、
今日もいつ死ぬか分からない
戦地で活動している。

ある日、タリバンに殺されると
助けを求めた現地人の為、
現場に向かったところ
袋のネズミ状態にされ
激しい銃撃にさらされる。

仲間も負傷し、緊急事態だったため、
そのデンマーク兵は、
軍法を無視した行為をとってしまい…

誰しもがやりかねない罪

本作は、ドグマ95方式を忠実に
守り戦争映画、法廷映画として
着飾らない等身大の問題を描いている。

デンマークの軍法によると、
「敵を目視で確認せず、
爆撃等の援助を要請する」

ことは禁止されており、
破ると懲役4年もの刑を
課せられてしまう。

主人公は、非常に真面目な兵士で
なんとかしてタリバンにおびえる現地人を
助けようとする。
しかし、彼が現場に駆けつけたときには、
既に現地人は死亡。

そのやるせない思いを募らせている中、
タリバンの銃撃戦に巻き込まれてしまう。
仲間が負傷し、すぐに救援を呼ばないと
いけない。しかし、銃撃は激しく、
敵は目視できない。

この局限化で、仲間に「敵の場所は
どうでもいい。嘘をついてでも
支援要請しろ」という。

そのお陰で、仲間は助かったのだが、
爆撃で民間人が11人死亡。
軍法会議にかけられてしまうのだ。

これって、私たちの日常でも
いつ起きてもおかしくないことだ。
決まりを守るか、道徳を守るかの
苦渋の選択で選んだ答えが地雷だったという。

そして、裁判になるのだが、
主人公は嘘をつきたくない。
しかし、奥さんは
「子どもたちはどうするの?」
とガンギレ!嘘をつけとほのめかす。

このイヤーな感じを、
一切飾らずに淡々粛々と描く。
故に、観ていて凄い怖い。
エンディングも、悲劇映画のように
大げさにすることなく、
実際にありそうな、
微妙でいや~なところに
着地するところを観ると、
「それでもボクはやっていない」
がいかにファンタジーかが
わかる。

難しい難民問題

ここ数年、世界各国で移民や難民の
押し付け合い、拒絶の動きが激しくなり、
ブンブンも、「移民や難民が現地で
平和に過ごせるように、
外的対策に力を
講じるべきだ」

ずっと思っていた。

しかし、そんな対外政策も
安易に言うべきでないことが
本作を観て突きつけられた。

本作の主人公はアフガニスタンで
警備をしているのだが、
細心の注意を払っていても、
地雷で仲間を失ったりする。

いつ死ぬのか分からない極限状態。
現地人も、神出鬼没なタリバンに
ゲリラ的に殺害されるので、
全然現地人も兵士も平和が
確保できない。

対外政策するにも「人命」と
いう大きすぎるコストが掛かるのである。

本作は単純な正義の話だけでなく、
こういった移民・難民問題の
別の側面をもみせてくれるのである。

観終わった後、
いつまでもずっしりと心に残る、
アカデミー賞外国語映画賞に
ノミネートされる映画としては
地味なんだけれども、
今こそ観るべき作品でした。

10/8(土)より新宿シネマカリテ
他にて公開!

小話:デンマークの徴兵制度

デンマークでは18歳以上の男子に
4ヶ月程の兵役
が義務づけられています。
一応、女性も志願することが可能です。

関連項目

デンマーク産地雷除去映画「地雷と少年兵」感想
ドグマ映画「ミフネ」感想

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