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2021映画

【 #サンクスシアター 12】『彼方からの手紙』彷徨える瀬田なつき

不動産屋の男・吉永(スズキジュンペイ)がお客さんに部屋を紹介すると、「他の店を当たります」と言われる。その真横をボールがぽんぽん飛び跳ね階段の下に落ちていき、客の対応とボールの確保どっちを優先すべきか迷っているうちに両方とも逃す。コンビニでレジに並ぶも全く店員が来なかったり、料理をしていると突然停電になって、そのまま足の小指を打ったりする。女の子のために物件のコピーを取ろうとすると何故か鼻血がベトっと原本についてしまい、それが印刷され、対処に手こずっている内に彼女は店を出てしまう。これら彼がアクションをしようとすると、それを無残に断ち切られてしまう姿が物語の後半に機能してくる。

2021映画

【 #サンクスシアター 11】『ユートピア』インディーズが生んだ逆異世界転生もの

ある日、まみ(松永祐佳)が悪夢から目を覚まと、床に斧のようなものが刺さっている。恐る恐るベッドの上を見ると夢で見た女の子が寝ているではありませんか。むっくり女の子が起きると、何かを伝えようとしているのだが、英語でもない東欧系の謎の言語を話していて全く理解できない。通常、異世界転生ものでは都合よく言語の壁は解消されがちだ。あのリアル路線な「本好きの下克上」ですら、異世界の転生前の世界にない言葉だけ通じない設定にしているくらい言葉の問題は厄介なので御都合主義で処理されてしまう。