白い風船(1995)
The White Balloon
監督:ジャファル・パナヒ
出演:アイーダ・モハマッドカーニ、モーセン・カリフィ、フェレシュテー・サドル・オーファニetc
評価:60点
おはようございます、チェ・ブンブンです。
『シンプル・アクシデント』公開に合わせて『白い風船』を再鑑賞した。
『白い風船』あらすじ
お金を落とした少女が体験する冒険を描く、詩情とみずみずしさあふれる児童映画の秀作。「オリーヴの林をぬけて」でアッバス・キアロスタミ監督の助監督を勤めたジャファール・パナヒ監督の長編第一作で、編集と美術も担当。出演は素人ばかり。パナヒ監督の、“ある映画の、ある登場人物に完全にぴったりはまる人は一人しかいない”という方針に従って、イラン各地から集められたのが子役のアイーダ・モハマッドカーニを始め、フェレシュテ・サド・オラファイ、モハマッド・シャハニ、アンナ・ブロコフスカ、モハマッド・バフティアリ。ただし最初に兄の役の予定だった少年がその後海外に移住してしまったため、この役は6000人のオーディションの末モフセン・カリフィが選ばれた。95年カンヌ国際映画祭“黄金のカメラ”(新人監督)賞、同年東京国際映画祭ヤングシネマ部門でさくらゴールド賞(第一位)受賞。
札を使ったサスペンス
アッバス・キアロスタミの弟子であるジャファル・パナヒ初期作。脚本にキアロスタミがいるため、『友だちのうちはどこ?』に近い質感で子どもたちが東奔西走する様が描かれている。近年のミニマルでありながら高度なことをやってのけるパナヒ作品に慣れているとキアロスタミ過ぎてそこまでノレないのだが、隙間に入った札を回収しようと棒を使って頑張る姿はヒッチコック『見知らぬ乗客』に近い宙吊りのサスペンスを生み出しており、この場面をもってパナヒの非凡さがうかがえるといえよう。










