ミッキー17(2025)
Mickey 17
監督:ポン・ジュノ
出演:ロバート・パティンソン、マーク・ラファロ、トニ・コレット、スティーヴン・ユァンetc
評価:10点
おはようございます、チェ・ブンブンです。
ポーランド旅行から帰る飛行機で観逃していた『ミッキー17』を鑑賞した。評判の悪かった作品だが、観て納得した。「なんなんだこれ?」
『ミッキー17』あらすじ
「パラサイト 半地下の家族」のポン・ジュノ監督がロバート・パティンソンを主演に迎え、エドワード・アシュトンの小説「ミッキー7」を原作にブラックユーモアたっぷりに描いたSFエンタテインメント。
失敗だらけの人生を送ってきた男ミッキーは、何度でも生まれ変われる“夢の仕事”で一発逆転を狙おうと、契約書をよく読まずにサインしてしまう。しかしその内容は、身勝手な権力者たちの命令に従って危険な任務を遂行し、ひたすら死んでは生き返ることを繰り返す過酷なものだった。文字通りの使い捨てワーカーとして搾取され続ける日々を送るミッキーだったが、ある日手違いによりミッキーの前に彼自身のコピーが同時に現れたことから、彼は反撃に出る。
共演は「ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY」のナオミ・アッキー、「NOPE ノープ」のスティーブン・ユァン、「ヘレディタリー 継承」のトニ・コレット、「アベンジャーズ」シリーズのマーク・ラファロ。
は?なにこれ?
本作は、SFの枠組みの中で企業に搾取される人を風刺している。死んでもなんども復活させられ危険な仕事に従事させられる男の反撃を描いている。ポン・ジュノは以前にも『スノーピアサー』で支配/被支配の関係を雪の世界にて描いていたわけだが、明かにあらゆる要素が使いこなせていなくてガッカリさせられる。分身の扱いは、ただそこにいるだけに留まっており、内なる他者との対立、共闘としてのチームワークは発揮されない。『スノーピアサーに』おける、直線的空間ねじ曲げることによりうまれるアクションといったギミックもない。クリーチャーの動きは手数なくただ気持ち悪さだけがそこに存在するに留まっている。本当にポン・ジュノの新作か?と疑うほどに配信で観られるチープなSF映画レベルの代物であった。
※映画.comより画像引用