Beauty Is Not a Sin(2024)
監督:ニコラス・ウィンディング・レフン
評価:80点
おはようございます、チェ・ブンブンです。
昨年のヴェネツィア国際映画祭に選出されたニコラス・ウィンディング・レフン新作『Beauty Is Not a Sin』を観た。レフンの最近の作品はやたらと間延びしたドラマシリーズの印象が強いが、本作はたったの7分である。間延びしたレフン映画が苦手な自分にとって、これは良かった。
『Beauty Is Not a Sin』あらすじ
In an Italian town, a young woman attends confession. She reveals to the priest various fantasies involving greed, lust, and temptation. The priest undergoes a crisis of faith after her confession ignites desires he can’t ignore, sharing in her sin through a forbidden act.
訳:イタリアの町で、若い女性が告解に出席します。彼女は貪欲、情欲、誘惑を含むさまざまな妄想を司祭に打ち明けます。司祭は彼女の告解によって無視できない欲望に火がつき、禁じられた行為を通じて彼女の罪を共有し、信仰の危機に陥ります。
※MUBIより引用
レフンの一発芸
イタリアの小道から女が現れ教会へ入っていく。どうやら懺悔をするらしい。映画はセリフゼロで神父と女の表情から懺悔の内容を読み取っていく。女が暴食しているまるで生成AIが作ったような画が提示される。次に、色欲に溺れていく様が提示される。どうやら七つの大罪を順番に告白していくようだ。しかし、時間は足りるのだろうか、あと数分しかないと思っていたら、神父の様子がおかしくなっていく。本作は短編ならではの一発芸であり、七つの大罪をやると見せかけて軽快に裏切っていく様子をスタイリッシュに描いているのだ。時間も短いことからとても面白く観たのであった。