『The Human Surge』電子の海のような生の世界のような

The Human Surge(2016)

監督:エドゥアルド・ウィリアムズ

評価:40点

おはようございます、チェ・ブンブンです。

2024年の恵比寿映像祭で上映された『The Human Surge3』の1作目がMUBIに来ていたので観た。『The Human Surge3』はぐちゃぐちゃしたカメラワークに酔ってしまい体調を壊した。本作も映像ドラッグのようなものであった。

『The Human Surge』あらすじ

Three young people from different parts of the world and seemingly unrelated to each other live similar experiences.
訳:世界の異なる地域から来た、一見無関係に見える3人の若者が同じような経験をする。

IMDbより引用

電子の海のような生の世界のような

『The Human Surge3』同様、曇天の中人が彷徨う様子を捉える。水びだしになった街、記憶障害を患ったアフリカ人の彷徨いが描かれる。どこか夢のような異様さを持つ本作は、インターネットとの結合を試みる。男たちがポルノ動画を見ている。どうやら一物を沢山咥えさせた動画を見ているらしい。ドキュメンタリー的現実的ショットとフィクショナルなショットをインターネットで繋ぎ、猥雑さを表現しているように思える。そのシームレスな遷移として、アリの巣を追っていく中で割れたスマホのテキストコミュニケーションを捉える場面が存在する。まあ、なんとなくやりたいことは分かるが、体調が悪くなりそうな映像の洪水に辟易した。エドゥアルド・ウィリアムズはもういいかな。