『Summer of Giacomo』元々はドキュメンタリーだった件

Summer of Giacomo(2011)

監督:アレッサンドロ・コモディン
出演: ジャコモ・ズリアン、 Stefania Comodin、 バーバラ・コロンボetc

評価:65点

おはようございます、チェ・ブンブンです。

Festival Scope一般サイトで意外な作品が無料で観られる。『警官ジジのアドベンチャー』のアレッサンドロ・コモディン監督初期作『Summer of Giacomo』が配信されていた。何故かドキュメンタリー枠だったのだが、インタビューを観て納得した。元々、人口耳によって音を感知できる人のドキュメンタリーを撮ろうとして2年間粘ったのだが、撮れ高がなかったらしくバカンス映画へシフトしたとのこと。これが不思議な映画であった。

『Summer of Giacomo』あらすじ

Teenagers Giacomo and Stefania hike along the banks of the Tagliamento river to explore the woods and each other.
訳:10代のジャコモとステファニアは、タリアメント川のほとりをハイキングし、森とお互いを探求する。

映画.comより引用

元々はドキュメンタリーだった件

海辺を男と女が突き進む。男は障がいを抱えているらしく、異様な奇声をあげながら女とスリリングな関係性を紡いでいく。映画は美しい陽光の中、原始的な男と女との交わりを紡ぎ出していく。正直、内容はないのだが、廃墟のような空間で女がドラムを叩く。『セッション』の教官のように、男がバンバンとドラムを叩いて煽る場面にどこか怖いものを感じた。元々ドキュメンタリーだったのが原始的肉体のやり取りを捉えたドキュフィクションになった作品なのだが、そのアプローチが正しいのか私は判断がつかない。