デューン 砂の惑星 PART2(2024)
Dune: Part Two
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
出演:ティモシー・シャラメ、ゼンデイヤ、レベッカ・ファーガソンetc
評価:70点
おはようございます、チェ・ブンブンです。
インドから帰る飛行機の中で観逃していた『デューン 砂の惑星 PART2』を観た。前作のことをあまり覚えておらず、面白かった記憶がないのでずっと食指が動かなかったのだが、飛行機の中の暇つぶしには良いだろうと思ってみた。ストーリーはともかく、映像演出が想像以上に素晴らしかったのと、ドゥニ・ヴィルヌーヴがハリウッド大作の転換期を担っているのではないかと感じさせる一本であった。
『デューン 砂の惑星 PART2』あらすじ
「メッセージ」「ブレードランナー2049」のドゥニ・ビルヌーブ監督がフランク・ハーバートのSF小説を映画化し、第94回アカデミー賞で6部門に輝いたSFアドベンチャー大作「DUNE デューン 砂の惑星」の続編。
その惑星を制する者が全宇宙を制すると言われる砂の惑星デューンで繰り広げられたアトレイデス家とハルコンネン家の戦い。ハルコンネン家の陰謀により一族を滅ぼされたアトレイデス家の後継者ポールは、ついに反撃の狼煙を上げる。砂漠の民フレメンのチャニと心を通わせながら、救世主として民を率いていくポールだったが、宿敵ハルコンネン家の次期男爵フェイド=ラウサがデューンの新たな支配者として送り込まれてくる。
ティモシー・シャラメ、ゼンデイヤ、レベッカ・ファーガソンら前作のキャストに加え、「エルヴィス」のオースティン・バトラー、「ミッドサマー」のフローレンス・ピュー、「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」のレア・セドゥが新たに参加。
ドゥニ・ヴィルヌーヴは静けさの大作の開発者か?
広大な砂漠、静けさが広がる中、黒ずくめの存在が降り立つ。陰にはティモシー・シャラメ演じるポール率いる軍団が息を潜めている。レーザーで黒ずくめの集団が撃ち落され、落下していく。その落下を挟んで両サイドがバレるかバレないか、見つけるか否かの宙づりにさらされ、やがて決闘となる。ドゥニ・ヴィルヌーヴは前作や『ブレードランナー 2049』と同様に間を重視している。比較的長回しで、騒々しいSEを抑える。それにより我々を映画の世界へと誘うのだ。そのため、音の映画でもあり、サンドワームを呼び込む機械のスコン、サー、スコン、サーと振動するサウンドの心地よさはきっとIMAXで観たら凄かったのだろうと思う。
また、本作はバンドデシネやゲームのようなヴィジュアルをいかに実写に落とし込むかに拘っており、サンドワームを乗りこなす場面における地平線の彼方から物語がやってくる高揚感、荒波を乗り越える解放感は、「ワンダと巨像」の影響なんかを感じさせる。
いや、これは思った以上に良かったぞ。
※映画.comより画像引用