【特集:アンパンマン】『それいけ!アンパンマン ゴミラの星』ヤーダ姫再来

それいけ!アンパンマン ゴミラの星(2001)

監督:大賀俊二

評価:70点

おはようございます、チェ・ブンブンです。

アンパンマンフルマラソンで『映画 それいけ!アンパンマン ゴミラの星』を観た。

『それいけ!アンパンマン ゴミラの星』あらすじ

宇宙のお掃除星・ヤーダ星から、ヤーダ姫がアンパンマンたちに助けを求めにやって来た。緑に溢れていたヤーダ星がいつしかゴミでいっぱいになり、その機能を失ってしまったと言うのだ。話を聞いたアンパンマンは、ゴミが大好物のゴミラならヤーダ星を救えるかもしれないと、ゴミラと共にヤーダ星へと向かう。ところが、先回りしていたばいきんまんとドキンちゃんがゴミ怪獣・ダストデーモンを操って、アンパンマンの星にヤーダ星をぶつけようと画策していた。それを知ったアンパンマンは、ゴミを食らって成長するゴミラと力を合わせて戦いばいきんまんを退治するが、時既に遅し、ヤーダ星はアンパンマンの星に向かって降下を開始していた。とその時、ゴミラが自らの命を犠牲にしてダストマウンテンの火口に身を投じると、火山を爆発させその反動でヤーダ星の軌道を修正させた。ダストホールからゴミラの亡骸を運び出すアンパンマン。ところが、ヤーダ姫の願いが奇跡を呼び、ゴミラが息を吹き返した。そして、ゴミラはヤーダ姫とヤーダ星に残り、宇宙の掃除をすることになる。

※映画.comより引用

ヤーダ姫再来

今回のゲストキャラがヤーダ姫だと聞いて驚いた。彼女は『ばいきんまんの逆襲』でナウシカのパクリ造形で登場していたキャラクターである。ただ、今回の姫はあの姫とは別物として扱われているようだ。ヤーダの名を冠するように、自分の嫌悪を発するキャラクターである。幼児にとって不快感の自己表現が「ヤーダ」であることを反映しているのであろう。ただ、本作は道徳面に踏み込むことはないので純粋に世界が終わっていく極限状態を嘆く程度に留まっている。

さて、『ばいきんまんの逆襲』がナウシカを意識した作品なら、こちらは『アルマゲドン』を意識している。ゴミの惑星がアンパンマンの星に墜落しそうになる。それをブルース・ウィリスよろしくゴミラが自己犠牲となることで救おうとするのである。

今回、ばいきんまんが生み出したゴミを使ったメカは再生能力と変身魔法が使える強敵だ。珍しくアンパンマンの仲間の攻撃は通用する、メロンパンナのメロメロパンチも惑星のジェットエンジンにダメージが与えられるのだが、それでも窮地に陥り、ゴミラの巨大化能力を使ってようやく互角となる。正直、ゴミラのゴミの食べる速度がもう少し早ければ、ゴミマシンより大きくなって踏みつぶせたと思うのだが、躊躇してしまい戦いを長引かせる結果となったように思われる。