それいけ!アンパンマン 勇気の花がひらくとき(1999)
監督:篠原俊哉
評価:80点
『』あらすじ
アンパンマンフルマラソンで『映画 それいけ!アンパンマン 勇気の花がひらくとき』を観た。
『それいけ!アンパンマン 勇気の花がひらくとき』あらすじ
お城の生活に嫌気がさしたキラキラ星のお姫さま・キララ姫は、本当の勇気を探す為、お城を抜けだし旅に出た。途中、お腹を空かせているところを、宇宙空間をパトロール中のアンパンマンに助けられたキララ姫は、アンパンマンの招待を受けてパン工場にやってくる。しかし、みんなに優しいアンパンマンを独り占めできないことに腹を立てたわがままな彼女は、アンパンマンの勇気の源である”勇気の花のジュース”の瓶を割ってしまう。そのためばいきんまんがジャイアントモグリンを使って町で大暴れしていても、アンパンマンは大苦戦。だがキララ姫が「勇気の花がひらくとき」の歌を歌いスタースティックを振ると、光の中からアンパンマンが再誕しばいきんまんをロケットアンパンチで撃退。こうして、アンパンマンワールドに平和が戻り、本当の勇気を知ったキララ姫は星へ帰っていくのであった。
※映画.comより引用
アンパンマンに勝つ方法
本作はオープニングからガチ回であることが分かる。開幕、早々テーマ曲と共にばいきんまんとの戦闘になるのだが、突然音が止まり、アンパンマンのカウントダウンと共にばいきんまんたちは宇宙の彼方に投げ出される。
映画は分離するばいきんまんとドキンちゃんにパートが分かれる。ドキンちゃんは24時間戦えます状態であり過労にうんざりしているキララ姫と入れ替わり王女生活を堪能する。一方でばいきんまんは小鉄ちゃんの惑星を侵略し、有り余る資材を活かして最強メカを作る。
ふたりの奇妙な軌跡が再びアンパンマンの星を戦場に帰る。
映画アンパンマンでは原則として、ばいきんまんはジャムおじさんの工場を襲撃しないこととなっている。どんなに窮地に陥れてもアンパンマン号を変身させる程度のダメージに留めている。しかしながら、本作でのばいきんまんは徹底的にアンパンマンを追い詰め、勝利寸前にまで迫る。
まず、アンパンマンサイドを鉄球に変身させ、身動きを取れなくさせていく。ジャムおじさんの工場を粉砕する。勇気の花もないので、顔を入れ替えても元気3倍アンパンマン状態となるので、勝算がなくなる。そして、ゲストキャラを業火燃え盛る廃工場の中へ放り投げるのだ。
いつも、ゲストキャラの処理を怠り逆転負けするばいきんまんだが、ゲストキャラもアンパンマンも炎へ突入させることに成功しているのである。ただ、やはり詰めの甘いばいきんまん。大衆やアンパンマンサイドを分離させることを怠り、団結させてしまい、勇気のパワーをアンパンマンに与えてしまう。変身させたら、団結できないように分散させる。これができたらばいきんまんはアンパンマンに勝利できるであろう。