『イヴォ』訪問看護師の葛藤

イヴォ(2024)
Ivo

監督:エヴァ・トロビッシュ
出演:ミンナ・ヴュンドリッヒ、ピア・ヒアツェッガー、ルーカス・トゥルトゥル、リリ・ラハーetc

評価:50点

おはようございます、チェ・ブンブンです。

第37回東京国際映画祭ウィメンズ・エンパワーメントにて選出されたドイツ映画『イヴォ』を観た。

『イヴォ』あらすじ

緩和ケア看護師のイヴォは、ある患者とその夫と親しくなるが、やがて悲痛な倫理的問題に直面する。愛とケアと死の物語を繊細なタッチで描く。

※第37回東京国際映画祭より引用

訪問看護師の葛藤

本作は訪問介護士の日常を描いた作品である。案件先へ赴き、ケース・バイ・ケースの事象へ淡々と向き合っていく。時には研修を受けたり、本部で医薬品の準備をする。休日は、特に趣味といった趣味をするわけでもなくただ自由に過ごす。間延びしたような時間の中で、苦しむ人と向き合う彼女の生き様が描かれていく訳だが、中盤以降様子がおかしくなってくる。

とある患者からある依頼を受け、倫理的に苦悩すると同時に、彼女自身がヌルっと倫理的タブーを犯してしまうのだ。医療現場における孤独な倫理的問題を捉えた本作であるのだが、意外と映画祭映画で頻出の話題かつ、画に全然魅力がなく退屈な一本に終わってしまった。