【特集:アンパンマン】『それいけ!アンパンマン ばいきんまんの逆襲』物語の推進力としての落下

それいけ!アンパンマン ばいきんまんの逆襲(1990)

監督:永丘昭典

評価:50点

おはようございます、チェ・ブンブンです。

2010年代もののアンパンマンを観てきたので、少し古めのアンパンマンに触れてみることにした。今回は『それいけ!アンパンマン ばいきんまんの逆襲』である。

『それいけ!アンパンマン ばいきんまんの逆襲』あらすじ

アンパンマンと仲間たちの活躍を描く人気アニメの劇場版第2弾。ある日バイキン仙人から、不思議な力を持つ「メコイスの壺(つぼ)」の話を聞かされたばいきんまんは、壺が眠っているというピラミッドへと向かう。同じくメコイスの壺を探していたヤーダ姫が先に壺を発見するが、ばいきんまんによって奪われてしまう。取り戻そうとするヤーダ姫とアンパンマンたちの前に、壺の力によって巨大なばいきん大魔王となったばいきんまんが立ちはだかり……。「おむしびまん」が同時上映。

※映画.comより画像引用

物語の推進力としての落下

『それいけ!アンパンマン おもちゃの星のナンダとルンダ』もそうだが、落下の連続によって物語が推進していく回である。ばいきん仙人の策略により「メコイスの壺」を探すことになったばいきんまんとそれを追うヤーダ姫、アンパンマンの駆け引きが落下で展開される。

ここで注目なのはヤーダ姫の造形で、あからさまに『風の谷のナウシカ』と同じ造形になっており、オリキャラとして流石に似せ過ぎだろうと感じるものがある。要はアンパンマンの世界観にマッチしない違和感があるのだ。

今回はばいきんまんが様々な形に変化してアンパンマンに襲い掛かるので、連携攻撃の手数が多い。そして珍しく、赤ちゃんマンが大活躍する姿が観られる。ただ、全体的に印象が薄い作品だったといえよう。

※映画.comより画像引用