ハッピー・デス・デイ(2017)
Happy Death Day
監督:クリストファー・ランドン
出演:ジェシカ・ローテ、イスラエル・ブルサード、ルビー・モディーン、レイチェル・マシューズetc
評価:75点
おはようございます、チェ・ブンブンです。
YouTube配信で「ブラムハウス特集をやってほしい」とリクエストがあった。ホラー映画系は最近あまり観ないので、ブラムハウスは結構穴が大きい。折角リクエストもらったので少しずつ観始めることにした。今回は『ハッピー・デス・デイ』である。
『ハッピー・デス・デイ』あらすじ
誕生日に殺された主人公が目を覚ますと再びその日の朝に戻り、自分が殺される誕生日を何度も繰り返すことになる姿を描いた新感覚のタイムループホラー。「ゲット・アウト」「スプリット」「ハロウィン」などホラー、サスペンス作品を数々ヒットさせているプロデューサーのジェイソン・ブラムが製作。イケてる女子大生で遊んでばかりのツリーは、誕生日の朝も見知らぬ男のベッドで目を覚ます。慌しく日中のルーティンをこなした彼女は、夜になってパーティに繰り出す道すがら、マスク姿の殺人鬼に刺し殺されてしまう。しかし気がつくと、誕生日の朝に戻っており、再び見知らぬ男のベッドの中にいた。その後も同じ一日を何度も繰り返すツリーは、タイムループから抜け出すため、何度殺されても殺人鬼に立ち向かうが……。主演は「ラ・ラ・ランド」にも出演したジェシカ・ロース。監督は「パラノーマル・アクティビティ 呪いの印」のクリストファー・ランドン。
RTAしても裏をついてくる黒幕
この手の作品は何度も死ぬたびに学習して強くなるゲームプレイに近い面白さを映画へと置換したものだと思っている。『オール・ユー・ニード・イズ・キル』のように主人公がトム・クルーズとなると、動きが序盤の方からRTA走者並みの切れ味となってくる。本作の場合、主人公は普通の女学生なので、ガバプレイの中で試行錯誤しながら黒幕を突き止めていく。仮面をつけた殺人鬼も、圧倒的に強いというよりかは隙があるタイプなので倒せそうで倒せない宙吊り状態を形成している。本作が面白いのが、この手の作品の代名詞ともいえる『恋はデジャ・ブ』の完全再現を行い、事件が解決に向かっていることを匂わせておきながら裏切る場面であろう。ここの外し方が秀逸であり、希望を絶望に変える決定だとも言える。では絶望状態からどのように復帰するのか、本当のゴールはどこにあるのか。この着地の意外さも含めて良かったと言えよう。
※映画.comより画像引用