【スポーツの日】これぞ最強のスポーツ映画10選

【スポーツの日】これぞ最強のスポーツ映画10選

おはようございます、チェ・ブンブンです。

本日2020/07/24(金)は、本来であれば東京オリンピックの開会式の日。それに合わせて4連休となっており、この日は《スポーツの日》と呼ばれています。しかし、新型コロナウイルスの蔓延に伴う延期によって謎の4連休が爆誕しました。そんな今日、ブンブンはしたまちコメディ映画祭時代の仲間と一緒に、最強のスポーツ映画を決めるzoom呑みをします。折角なので、当ブログでブンブン一押しのスポーツ映画10本を紹介しようと思います。

クール・ランニング(Cool Runnings,1993)

監督:ジョン・タートルトーブ
出演:レオン、ダグ・E・ダグ、ロール・D・ルイス、マリク・ヨバetc

雪とは無縁にもかかわらず、ボブスレーの魅力に取り憑かれオリンピックを目指す陽気なジャマイカ人を描いた本作は、興味と行動力があれば誰でも挑戦することができる様を説得力もって描いているので気分が落ち込んだ時に観ると勇気付けられます。スポーツというと、日本的集団行動が反映された体育の授業に対する嫌悪を思い出してしまうため、私は大嫌いなのですが、そんな私でもスポーツに対する愛着が湧いてきます。そもそも、スポーツは勝ち負けの前に好きなことを続け人生を盛り上げる行動だ。嫌々やるものではないことを教えてくれます。だから、個人的に一番推したいスポーツ映画だ。

ちなみに、嘘かと思いますが本作は半分実話です。

ピンポン(2002)

監督:曽利文彦
出演:窪塚洋介、井浦新(ARATA)、サム・リー、中村獅童etc

ヒーロー見参!

アニメ的躍動でもってピンポンに打ち込む男たちの青春を描いた本作は、神童の苦悩と努力して這い上がった者の苦悩を双方に描き、我々がなかなか観ることのできない努力のプロセスが積み重なってできる宝石のような試合を魅せる。そこには映画としての嘘もあるが、その嘘は我々が仕事や趣味に全力で打ち込んだ時に見える躍動そのものであり、その爽快感に涙し明日の仕事を頑張りたくなる。

まさしく、本作は鬱になった時に観る処方箋であり、

ヒーロー見参!と現れるペコに癒されます。

尚、湯浅政明が手がけたアニメ版もカット割りがキレッキレで、ライバル役の心情も重厚に描いているため大傑作となっています。

日本を代表とするスポーツ映画と言えよう。

長距離ランナーの孤独(THE LONELINESS OF THE LONG DISTANCE RUNNER,1962)

監督:トニー・リチャードソン
出演:トム・コートネイ、マイケル・レッドグレーヴ、ピーター・マッデンetc

フリー・シネマの代表作。感化院に送られた主人公が、ランニングの才能を見出され猛特訓の末に大会に出場することとなるのだが、大人や社会に自分が踊らされていることに気づき、ゴールすることを拒絶する作品。この作品を観ると、高校時代陸上部だった自分を思い出す。学校の部活はどうしても先生が業績を上げようと躍起になる者だが、単純に運動することが目的で入った人からするとたまったもんじゃない。自分の才能と、それを利用する者との狭間で苦悩しつつも、決着をつけていく様子はカッコ悪くもカッコイイなと思う。尚、フリー・シネマの不良像は割と心に刺さるものがあり、他には休日になると飲み歩き自己を解放する『土曜の夜と月曜の朝』がオススメである。

ベスト・キッド(The Karate Kid,1984)

監督:ジョン・G・アヴィルドセン
出演:ラルフ・マッチオ、ノリユキ・パット・モリタ、エリザベス・シューetc

武道やカンフー映画の醍醐味は修行シーンである。修行シーンと言えば『少林寺三十六房』や『酔拳』のようなクレイジーなものを思い浮かべるが、本作は雑巾掛けなどといった雑用を通じて精神と身体的動きを刷り込んでいく現実的なものが採用されており、自分と重ねて観てしまいます。小学校・中学校時代に少林寺拳法をやっていたのですが、確かにあの時も掃除や武道の精神論は重要視されており、ある種のドキュメンタリーとして楽しむことができます。クライマックスの主人公が魅せる間抜けな構えからの猛攻には魂揺さぶられました。

SPACE JAM/スペース・ジャム(SPACE JAM,1996)

監督:ジョー・ピトカ
出演:マイケル・ジョーダン、ウェイン・ナイト、テレサ・ランドルetc

『AKIRA』や『麻雀放浪記2020』のような世紀末が来るとは誰も思っていなかった頃、女帝小池百合子は被れる傘をドヤ顔で提案し、Twitterで「ダサい」と炎上した。そんな被れる傘がもし現実のものとなったらどうなるのか?それは『SPACE JAM/スペース・ジャム』が教えてくれます。ビル・マーレイがお洒落な被れる傘を装備しながらゴルフを嗜む姿を観ると、あれの数倍ダサい傘を運用するのは《道化している!》と思う。

さて、そんな『SPACE JAM/スペース・ジャム』だが、バックスバニーを始めとしたキャラクターとマイケル・ジョーダンがバスケットボールで対話する様子を全く違和感なく描いている90年代時点での技術力に感銘を受ける。そして、バスケットボール映画としてもコミカルで観ていて楽しいところがあります。

青空エール(2016)

監督:三木孝浩
出演:土屋太鳳、竹内涼真、葉山奨之、小島藤子、松井愛莉etc

スポーツとは、選手だけでは成り立たず、応援する観客の存在が重要となって来る。スポーツを観て感動するのは、人間的一回性の熱量が試合を盛り上げるスパイスとなり、超人の活躍に積極的に参加する当事者としての感情の揺らぎがそこにあるからだと思う。そう考えた時に、応援する側を神々しく描いた『青空エール』は評価に値する。応援に憧れて土屋太鳳演じるつばさはブラスバンド部に入る。文化系の中の体育会系と言われるブラスバンド部の練習に必死についていく彼女の勇姿に胸ぐらを掴まれたような気になります。そして、彼女の頑張りに、なんと神の笑みを持つ松井愛莉が覚醒し、チアリーダーへと転生する。背の高く、笑みも最強な松井愛莉を覚醒させては土屋太鳳が食われてしまうのではと思うのだが、それは三木孝浩の超絶技巧で、応援する者の尊さを対等に描いて魅せる。松井愛莉好きということもあるが、それ抜きにしてもこの青春きらきら映画は素晴らしいものがあります。

ひとりぼっちの青春(THEY SHOOT HORSES, DON’T THEY?,1969)

監督:シドニー・ポラック
出演:ジェーン・フォンダ、マイケル・サラザン、スザンナ・ヨークetc

毎年、あまりのスピリチュアルさと欺瞞に満ちた《24時間テレビ》のシーズンがやって来るが、NHKには是非とも裏でこの作品を放送してほしい。デスゲームものの傑作にして徹頭徹尾絶望しかないこの二人三脚競歩レールは過酷を極める。最後まで残った者に莫大な富が入るというゲームに挑戦するも、歩けども歩けども全く脱落者が減らず、何時間、何日、何週間たっても終わることのないデスレースに涙目となる。そしてそれは、次第に見世物としてのスポーツという存在を浮き彫りにさせる。人の心の闇につけこんだエンターテイメントとどうつきあっていくのかを突きつける大傑作である。

The Fits(2015)

監督:Anna Rose Holmer
出演:Royalty Hightower,Alexis Neblett,Da’Sean Minor etc

2015年に観て驚愕したスポーツ映画。Anna Rose Holmer監督はこの1作しか撮っていないが、その独特な世界観は日本でも早く知られてほしいと思っている。格闘技とダンスを交互にこなす女の子が身体的動きをドンドン鋭くさせていき、超能力が生み出されていく前代未聞の空間が描かれている。はちゃめちゃで、ちょっと何言っているのか分からない謎展開でスポーツがもたらす身体的快感を描いた本作は一度観たら忘れられない一本だ。

少林寺三十六房(1977)

監督:リュー・チャーリァン
出演:リュー・チャーフィ、ホワン・ユー、ロー・リエetc

修行に全振りした本作は、その修行の熾烈さを楽しませる。通常、スポーツ映画において試合シーンが重要視され、修行シーンは漬物感覚で置かれるが、修行シーンにある魅力を引き出した本作はユニークである。木魚のリズムに合わせて長い長い棒で鐘を叩く場面での、滴る汗とシャトルランばりに発狂したくなる木魚のリズムは映画史に残る名場面だと思う。

風が強く吹いている(2009)

監督:大森寿美男
出演:小出恵介、林遣都、中村優一、川村陽介etc

陸上部映画というと一般的には『炎のランナー』を思い浮かべるが、あの作品はヴァンゲリスの音楽に頼りきっており陸上やっている人の心象世界を再現できていない点評価していない。代わりに私が推したい陸上映画として『風が強く吹いている』を挙げたい。この作品で描かれる、走っている時の鼓動。段々とトランスしていき、自分とトラックしか見えなくなって来る場面はホンモノだと感じました。ちなみに、リアル路線からかけ離れた陸上映画として『800 TWO LAP RUNNERS』がある。『青空エール』の対極にある本作は、観客の存在がないがしろにされているが、クライマックスの異様な試合シーンでその粗を帳消しにする不思議な作品である。

最後に

他には『メジャーリーグ』シリーズや『男性の好きなスポーツ』、もちろん『ロッキー』に変わり種として『リアル・スティール』と面白いスポーツ映画は沢山あります。ドキュメンタリー映画『東京オリンピック』なんて作品も素晴らしい出来栄えです。中々満足にスポーツ観戦できない今、東京オリンピック無き今、スポーツ映画を観て楽しみませんか?

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