ワイルド・スピード スーパーコンボ(2019)
Fast & Furious: Hobbs & Shaw
監督:デビッド・リーチ
出演:ドウェイン・ジョンソン、ジェイソン・ステイサム、イドリス・エルバ、バネッサ・カービー、クリフ・カーティスetc
評価:85点
誰が予想できたことでしょう、どこにでもあるような通俗バディものがここまで進化するとは。『ワイルド・スピード』は我々にいろんなことを教えてくれました。車はぶつけるもの、ヘリコプターを止めるもの、そして空を飛ぶものと。そして毎作、一人、また一人とハゲがこのユニバースにアッセンブルしていき、ハゲンジャーズを結成してきた。今回、ついにハゲンジャーズが主役である『ワイルド・スピード スーパーコンボ』が爆誕した。なんということでしょう。もはやここには車の出る幕がないのだよと言いたげに、巨大なゴリラ従え巨獣を殲滅したドウェイン・ジョンソンと、単身で巨大鮫を狩った男ジェイソン・ステイサムが改造人間イドリス・エルバと戦う話となっていた。車カンケーないじゃん。そしてもはや魔王にしか見えない二人に改造人間という要素はハンディキャップに過ぎないと思ってしまう。そんな『ワイルド・スピード スーパーコンボ』を観てきました。
『ワイルド・スピード スーパーコンボ』あらすじ
メガヒットシリーズ「ワイルド・スピード」の通算9作目で、「ワイルド・スピード MEGA MAX」で初登場して以降、シリーズの顔となったドウェイン・ジョンソン演じるルーク・ホブスと、「ワイルド・スピード EURO MISSION」からシリーズに参戦したジェイソン・ステイサム扮するデッカード・ショウがタッグを組んで挑む戦いを描く。かつては敵同士で何もかも正反対のホブスとショウが、いがみあいながらも、目の前に立ちふさがる謎の強敵ブリクストンに挑んでいく。ブリクストン役は「パシフィック・リム」「マイティ・ソー」シリーズのイドリス・エルバが務め、物語の鍵を握るショウの妹ハッティに「ミッション:インポッシブル フォールアウト」のバネッサ・カービー。監督は「ジョン・ウィック」「デッドプール2」のデビッド・リーチ。
※映画.comより引用
マッチョユアネーム?
マッチョユアネーム?バッドガイさ!
で始まる本作は、ハゲとハゲとハゲが漫才をしながらイーサン・ハントもびっくりな国家の危機、人類の危機を筋肉で解決していく胸熱映画だ。どうしたことだろう。ドウェイン・ジョンソンやジェイソン・ステイサムがビルから落ちたり、爆発する工場を逃げていてもトム・クルーズとは違って、「彼らなら大丈夫さ」という安心感があります。拳と拳をぶつけ合い、隙あらば爆発を入れてくるデビッド・リーチの手腕はさすがは『ジョン・ウィック』、『デッドプール』を楽しく描いた巨匠だけのことはある。
ギャグが物語を進めるのだが、肝心なアクションは1mm足りとも妥協することなく、筋肉美を魅せつけてくれる。ダンベル何キロ持てる?と無言の圧をかけてくる筋肉は観客の心をお腹いっぱい満足させてくることでしょう。
10コンボ
50コンボ
100コンボ
スーパーコンボだドン!
と花火のあがるアクションは、クライマックスにサモア島で《家族愛》を味方につけ改造人間を迎え撃つ。『七人の侍』方式で悪をなぎ倒す姿、そしてラストバトルだというのにあまりに脳筋な手法でイドリス・エルバの弱点を突いてくる様は抱腹絶倒でありました。んっ車?そんなのはいいんだよ。次回作にはサミュエル・L・ジャクソンの参戦を期待したい。
P.S.それにしても邦題の『ワイルド・スピード スーパーコンボ』は今年最高の邦題だと思う。スーパーコンボという豪傑さ、ファストフードのセット感は、本作がどういった作品なのか観る前からワクワクさせます。
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