『きみと、波にのれたら』吉田玲子の波はリア充を爆発させる…

きみと、波にのれたら(2019)

監督:湯浅政明
声の出演:片寄涼太、川栄李奈、松本穂香、伊藤健太郎(健太郎)etc

評価:60点

おはようございます、チェ・ブンブンです。

夜は短し、歩けよ乙女』で再び注目された鬼才・湯浅政明が、今もっとも脂が乗っている脚本家吉田玲子とタッグを組み、青い映画を作り上げました。仕事やトークショー準備で忙しくなかなか観に行けなかったのですが、ようやく鑑賞しました。

『きみと、波にのれたら』あらすじ


「夜明け告げるルーのうた」でアヌシー国際アニメーション映画祭の最高賞(クリスタル賞)、「夜は短し歩けよ乙女」で日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞するなど、手がける作品が続々と高い評価を受ける湯浅政明監督が、海辺の町を舞台に繰り広げられる青春ラブストーリーを描いたオリジナルの長編アニメーション映画。サーフィンが大好きで小さな港町に引っ越してきた向水ひな子は、町で起こった火事騒動をきっかけに消防士の雛罌粟港(ひなげし・みなと)と知り合い、恋に落ちる。2人は互いにかけがえのない存在になっていくが、ある時、海で溺れた人を助けようとした港が命を落とし、そのショックでひな子は、大好きだった海を見ることすらできなくなってしまう。そんなある日、ひな子が2人の思い出の歌を口ずさむと、水の中に港が現れる。再び港と会えたことを喜ぶひな子だったが……。主人公・港の声を声優初挑戦の片寄涼太(GENERATIONS from EXILE TRIBE)、ひな子を川栄李奈が担当。脚本は「夜明け告げるルーのうた」「映画 聲の形」などを手がけた吉田玲子。
映画.comより引用

リア充が爆発します

本作はヴァカンス映画であり、ラブストーリーなのだが、かつてあっただろうかと思うほどにリア充バカップルの日常を魅せてくる怪作であった。

サーファーの女の子が消防士の男の子と結ばれ、イチャつくだけの30分。少女漫画は、男女が結ばれると途端につまらなくなる法則なんて知ったこっちゃねぇと、今までもリア充を描いてきた吉田玲子先生はひたすらリア充バカップルのライフスタイルを描写する。そして、リア充の絶頂に「彼氏死す」というビッグイベントが発生し、悲しみに暮れる彼女は、彼氏の残像とイチャつくサイコな展開へと発展するのだが、映画全体が、リア充ライフの微笑ましい光景を描くことだけに注力しているので、全く辛そうに見えない、寧ろ羨ましく思える程の生活に見えてしまうのだ。

そんなヴァカンス映画、ロメールでもなかったぞと思うと同時にそのチャレンジ精神に面白さを感じた。

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