【日本未公開】『The Summer of Sangailė』リトアニアの『リズと青い鳥』

ザ・サマー・オブ・サンガイル(2015)
The Summer of Sangailė

監督:アランテ・カヴァイテ
出演:Julija Steponaityte, Aiste Dirziute, Jurate Sodyte etc

評価:95点

おはようございます、チェ・ブンブンです。

2015年カイエ・デュ・シネマベストテンで9位に輝いたリトアニア映画『The Summer of Sangailė』を観てみました。

『The Summer of Sangailė』あらすじ


17 years old Sangaile is fascinated by stunt planes. She meets a girl her age at a summer aeronautical show. Sangaile allows Auste to discover her most intimate secret and in the process finds the only person that truly encourages her to fly.
訳:17歳のSangaileはスタント飛行機に魅了されている。彼女は夏の航空ショーで自分の年齢の女の子と出会う。 SangaileはAusteが彼女の最も親密な秘密を発見することを可能にし、その過程で彼女が飛ぶことを本当に励ます唯一の人を見つけます。
imdbより引用

空を自由に飛びたいな

自己啓発本なんか読むと、高い目標を見てしまうとその高さ故に挫折してしまうので、高い目標に向かって小さな目標を立てていくことが大切だと描かれている。本作は、「空を自由に飛びたいな」というテーマから、この人生の目標達成に至る過程を描いている。小型機が草原を飛び交う、バカンスシーズンの大地というロケーションを見つけだしたアランテ・カヴァイテの完全勝利によって、この作品はベタながらも圧倒的映画の興奮に満ち溢れていました。

17歳の少女Sangailėは高く高く舞い、ぐるぐると旋回する飛行機に羨望を抱くオープニングから本作は始まる。彼女の眼差しは、不可能だと思う落胆と「飛びたい!」という希望が入り混じった複雑な心が現れている。時期は夏、周りは楽しそうにしているのだが、彼女には負のオーラが流れ、まるで流体力学の図のように陽のオーラが彼女を避けていく。

そして観客は気づくのです。彼女がリストカットをしていることに。そこへ、孤独でありながらも陽のオーラを纏った少女が現れる。そしてSangailėは彼女とイチャつき、対話することで、失われたチャレンジ精神を取り戻し、小型機に乗り始める。

リトアニア映画はEUフィルムデーズや岩波ホールが拾わないと日本で上映されない傾向が強いのだが、『リズと青い鳥』がアニメファンだけでなく映画ファンから、映画評論家からも支持された日本事情を観ると、本作は公開してほしいと感じました。本作は『リズと青い鳥』のように隠と陽の虚実入り混じる対話でもって、思春期が持つモヤモヤとした得体の知れない感情の正体を掴んでいく過程の美しさが描かれています。観終わった後、多幸感に包まれる作品なので、ブンブンは全力で本作を応援したいと感じました。


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