【映画館レポート】ココマルシアター、あの事件から1年後どう変わったのか…

【映画館レポート】ココマルシアター、あの事件から1年後どう変わったのか…

ブンブンのブログは2014年の7月から始まって4年が経過しました。Youtuber方式で毎日1本以上記事を発信している。これはサラリーマンになろうとも変わりません。アンサイクロペディアの影響を受けすぎて、独特の文体で毎日書いている。他の映画ブロガーと比べて読みにくく、好き嫌いが極端に分かれるブログなのですが、毎年ファンを着実に増やしていき、ようやく月間5万PVを超えるようになりました。ここまで来れたのは皆さんのお陰です。いつも読んでいただき有難うございます。

そんなブログ「チェ・ブンブンのティーマ」の転換点は2つあります。一つは今年公開された『カメラを止めるな!』。ブンブン、あまりの面白さに5本近く記事を書いたところ、月間PV17万(みんな、ありがとう!!)を達成するようになり、オフ会や映画関係者と会うたびに「チェ・ブンブンさんですよね」と言われるようになりました。映画ブロガーとしてこれ以上にない嬉しさ。モチベーションに繋がります。

そしてもう一つが、2018/10/21にアップした「【悲報】ココマルシアター初回「マイ・ビューティフル・ガーデン」が客4人&上映中止になった件」だ。この日、映画館オープンに上映中止の被害を受けました。その人生最悪の映画体験について徒然なるままに綴ったこの記事は、1日にして31,987PVを獲得し、サーバーがダウンする程バズりました。『カメラを止めるな!』記事が同時に3本くらいバズった際ですら、1日に1万5千PVしかいかなかったことを考えると、相当なアルマゲドンだったんだなと思わずにはいられない。

さて、なんでこんな話をしたのかというと、先日ブンブンの師匠であり、映画仲間であるとある方から、「ブンブン君の記事を読んで、ココマルシアター行ってきましたよ。ブンブン君の指摘していたこと改善されてましたよ。だからもう一度行って確かめた方がいいよ。」と言われました。

思えば、昨年のオープン時、多くのメディアがココロヲ・動かす・映画館○ことココマルシアターを取り上げたが、1年後どうなっているのかは誰も書いていない気がする。Twitterで検索をかけると、定点観測されている方から微かな情報が伺える。どうやらイベントスペースとして運営されていて、ゲームやアイドルのイベントをやっているらしい。

昨日、丁度アップリンク吉祥寺のリポートをしたのでついでに立ち寄ってみました。果たして…

ココマルシアター公式ページ

数分遅れの開場

ココマルシアターに着くと、ポスターにポップが貼ってある。『世界で一番ゴッホを描いた男』のポップが中々気合が入っており、好感が持てます。ミニシアターならではの盛り上げ方だ。

今回、ブンブンは10:00上映の『海にのせたガズの夢』を鑑賞することにしました。ココマルシアターのオープン時間は、公式サイトによると、9:45。しかしながら、9:45になってもシャッターは上がりません。周りには、恐らく本作を見るであろうお客さんがチラホラいました。9:48にシャッターが上がりオープンしました。確かに、ブンブンがフランス留学中愛用していたミニシアターLes 400 Coupsも開場時間はかなりテキトーで、上映5分前にオープンすることもありましたが、ここは時間に厳しい日本なので大変よろしくない。

ただ、それ以上にマズイと思ったのは、シャッターが上がる際に、「館内禁煙」の張り紙が落ちたのだ。ボロボロになっている「館内禁煙」の張り紙を、軽く直すスタッフ。恐らく粘着力が弱まっているのが原因で落ちているのに、その雑な貼り直し、それもお客さんがいる前でやってしまうのは、誠実さにおいて問題があると感じた。しかも、毎回おシャッターを上げるたびに落ちているのか、相当ボロボロになっているではありませんか。だったら、一度引っ込めて、お客さんの目に入らないようにし、新たに張り紙を作成してしっかり貼ったほうがいい気がする。

↑上映スケジュールは入り口に掲示されるシステムになっていました。

雲行きが怪しくなる。

違和感のある接客

さて、中に入ってみましょう。店員さんに作品と時間をお伝えして購入する。ただ、どうも様子がおかしい。何かに怯えたように接客をされているのだ。新人なのだろうか、ビクビクしながら接客している。もちろん、原因は私があんな記事を書いてしまったことにもあるでしょう。本当に申し訳ない(ただ、映画館を愛する者として、今後の成長を祈り厳しく書きました。消すつもりはありません。)。ただ、あそこまでビクビクされている様子を観ると、職場環境が相当悪いのではと思わずにはいられない。

Twitterでココマルシアターを定点観測している方の報告を見ると、Twitterの告知でよく誤字、誤報を流しているようだ。人間誰しもミスをするのだから、多少のミスは訂正等でカバーできるのだが、作品名や監督役者の名前を間違えているのを見ると、これは職場環境によるものなのではと思う。人というのは、弱い生き物だ。強い人は別格として、追い込まれると、「ミスを見なかった時系列」を見てしまうものである。もしかすると、膨大な作業に終われ、時間がない中でTwitter投稿、Webサイト更新をしているのではないだろうか?「ここでミスが見つかると、手直しにまた時間がかかってしまう」と無意識の防衛反応が、誤字脱字を野放しにしてしまっているのではないだろうか。この状況では、余程しっかりした人がレビューしない限りダブルチェック、トリプルチェックしようが、ミスは多発します。そして防衛反応からミスすら忘却の彼方に追いやろうとしてしまいます。

話を戻すと、開館時間が遅れたり、張り紙の雑な修正、ビクつく接客は、萎縮してしまった職場にあると思う。互いに自分の業務に終われ、他に冷たくなる、それが常に他人の視線を気にしてビクビクしてしまう。そして、それがお客さんに露見して映画の経験価値を下げてしまう。もちろん、ブンブンはここの従業員ではないので内情など知りません。それにブンブン自身が、映画館アルバイト時代接客で苦労したことがあるので基本的に接客は気にしないようにしているのですが、どこかしらSOSの空気を感じたので書いてみました。

公開中のビラの配置は嬉しい

そんなココマルシアターですが、入り口で少し良かったところがあります。それは公開中の作品のチラシが置いてあることです。アップリンク吉祥寺レポートでも同じことを書いているのですが、これは相当ありがたいです。

ブンブンがTOHOシネマズで働いていた頃、公開中の作品のチラシは取り除くよう躾けられました。また、公開中の作品のチラシをお客さんが求めても、絶対に渡すなと言われました。と言うのも、公開中のチラシを配ってしまうと、パンフレットが売れなくなるのだそう。ブンブンはその発想に、「別に置いていてもいいんじゃないの?」とずっと思っていた。買う奴は買うし、買わない奴は買わないんだから。『海にのせたガズの夢』をお持ち帰りすることにしました。

気になるスクリーンは…?

さて、スクリーンを覗いてみましょう。相変わらず、機材類はカーテンで隠している状況です。ただ、それ以上に気になったのは、たった1年しか経っていないにも関わらず、20年の時は経っていそうなぐらい傷が目立っていました。クラウドファンディング出資者の名前が刻まれた額縁もホコリがかぶっていました。

それ以上に衝撃的だったのは、昨年ブンブンが座ったシートがボロボロになっていたのだ。何か暴動が起きたのか!と思うほどに下地が見えてしまっている状況でした。この席だけではなく、隣のシートも同じく下地が見えてしまっていました。流石に、これはマズイのでは?昭和からある老舗の映画館ならまだ分かるが、新しい映画館ですよ。

ただ、希望もあり、ちゃんと映画の上映に人が来ていました。ブンブンが初日行った際には、お客さんはブンブン含め4人ぐらいしかいませんでした。それが15人ぐらい来ていました。今回鑑賞した会ではトークショー&チェキ会が開催されており、アイドルオタク、女優オタクであろう方が集まっておりました。

3階のカフェを利用してみた

鑑賞後、アップリンク吉祥寺で『メアリーの総て』を鑑賞するまで時間があったので、3階のカフェスペースを利用してみることにしました。尚、2Fはチャージ料800円のイベントスペースになっており、また『海にのせたガズの夢』のチェキ会スペースとなっていましたので、写真を撮ることはできませんでした。

↑定期的にイベントやっているんですね。映画館+イベント施設+カフェという3本の矢体制で運営がなされているようだ。

チキンバーガーとジンジャーエール(610円)を注文し、いざ3階へ…

一時、撤去されているのではと囁かれていた気がするのですが、ちゃんといました!ゾウのはな子の像。

今回、2回目の来訪で一番改善が実感できたのは暖房環境だ。スクリーン内もそうだったのだが、昨年訪れた時は酷寒の寒さで到底安らぐ場所ではありませんでした。それが、暖房をしっかりコントロールし、過ごしやすい空間となっていました。なので、バーガーを待つまでの間、読書が捗りました。さて、昨年「極旨てづくりバーガー」を実食レポートした際、次のようにレポートしていたのを思い出しましょう。

恐る恐るバーガーを口へと運ぶ。シャキシャキ。レタスは新鮮なようだ。しかし妙な食感が。ぐにゅり。このパティ…このパティ…生焼け?レタスのベールを脱いだパティも今にもタダの挽肉に戻りたそうな目でコチラを見てきます。おっつ恐ろしい子!

 どうやら、ユッケを食していたようです。さて今回はどうでしょうか…

やってきた、チキンバーガーに恐る恐る口を近づける。そしてハムッと一口頬張る。ムムッ!安心してください。ちゃんと熱入ってますよ。ちゃんとバンズもあったかいですよ。そして、チキンのジューシーさも口の中で伝わって来ます。良かったーーーー!ちゃんとカフェとしてハンバーガーが提供されています。それにわざわざ2階に番号札を持っていかなくても3階まで料理を持って来てます。体制は改善されているようだ。

↑はな子を横顔を眺めながらランチタイム。そういえば、今年公開予定のイクゾ気合監督作『奇跡のゾウ ゾウのはな子が星になった(仮題)』はどうなったのだろうか?お蔵入りだろうか?

↑Wifi,コンセントが使えるようです。

最後に…

今回、1年ぶりにココマルシアターに行きました。結果としては、まだまだ映画体験の場としては未熟なところがあるなと感じました。とはいえ、アップリンクもかつては色々グレーなところがあった映画館だと多くの映画ファンから耳にしているだけに、応援は今後もして行きたいと思う。ただ、アップリンクがここまで来れたのも、浅井隆含む多くのスタッフの努力によるものだ。未だに、クラウドファンディングに寄せられた質問に答えず、出資者に対して徹底して失礼を重ねて行っているイクゾ気合こと樋口義男は、しっかり落とし前をつけないといけない。それに、いくら職場環境が悪化しているとはいえ、流石に映画のタイトルやスタッフの名前、ゲスト情報を間違え続ける現状は早急に改善しないといけない。このままではいつまで経っても、第二のバウスシアターには慣れないし、アップリンク吉祥寺に完全に食われて終わるのがオチでしょう。

もちろん、ココロヲ・動かす・映画社◯が配給業として頑張っているのもブンブンは知っている。『私の少女時代』や『ダイ・ビューティフル』をDVD販売までこぎつけたり、イザベル・コイシェの新作『The Bookshop』を『マイ・ブックショップ』という邦題で3月シネスイッチ他にて公開決定まで持ってきたのも知っている。ただ、ビジネスは頑張っているだけではダメです。しっかり成果を魅せなくてはいけません。特に接客業として、映画館に来るお客さんに誠意を魅せなくてはいけません。今回は触れませんでしたが、webサイトのGUIだって、映画館サイトとしての最低限のクオリティも保たれておりません。これ以上、ブンブンないし多くの映画ファンを悲しませないでくれ!

ココマルシアター公式ページ

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