ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル(2018)
JUMANJI WELCOME TO JUNGLE(2018)
監督:ジェイク・カスダン
出演:ドウェイン・ジョンソン、ケビン・ハート、
ジャック・ブラック、カレン・ギランetc
もくじ
評価:80点
昨日、TOHOシネマズ日比谷
で『ジュマンジ 超体感シネマ マジジュマンジ』を体験してきた。《超体感シネマ マジジュマンジ》とは、振動パックが備え付けられているベストを着て『ジュマンジ』の世界を堪能する次世代の映画体験だ。2日前にチケットが発売されるや否や10分で完売した話題のイベント。幸運なことにチケットが取れ、体験できたのでリポートします。
着る映画体験《超体感シネマ マジジュマンジ》
ジュマンジ 超体感シネマは飲食物持ち込みできませぬ。#TOHOシネマズ日比谷
— che bunbun (@routemopsy) 2018年3月31日
《超体感シネマ マジジュマンジ》は試用段階な為、結構制約が多いです。特にこれから来る方に注意していただきたいのは、飲食物が持ち込めないという点だ。劇場来るまで知らなかったのだが、この上映は、ドリンクホルダーの所に電源が埋め込まれている関係上、飲食物が持ち込めなくなっています。アナウンスで頻繁に呼びかけがされているのですが、要注意です。
他にも色々制約があります。下記の方は入場できません。
・12歳未満
・妊娠中、酒気帯び、心臓の弱い方
・消毒アルコールやアクセサリー、衣類にかぶれやすい方
・痙攣等の振動により病気が悪化する可能性がある方
また、大きな荷物や傘は劇場内に持ち込めないので、係員にロッカーの預ける旨を伝える必要があります。
ベストの装着方法
実際にベストを着てみた。快適な映画体験を実現するために手順を踏む必要があります。
1.お花を摘んでおく
本上映は、ガッツリベストを着て観るものです。なので、尿意による途中退出は周りの映画ファンに多大なるフラストレーションを与えかねません。事前にしっかりお花を摘んでおきましょう。
2.上着を脱ごう!
できるだけ薄着の方が振動を感じることができます。
3.アクセサリーやスマホはIN YOUR BAG!
感電する可能性があるためか、アクセサリーは取り外す必要があります。また電気や磁石の影響を受ける可能性があるので、時計やスマホはバッグの中にしまいましょう。
4.マジックテープで振動を調整
マジックテープで振動の来る位置を調整します。くれぐれも振動を局部とか変な場所に設定しないように!実際にブンブンの観た回では、変な場所につけようとしてスタッフの指導が入っていましたw尚、体型とベストのサイズが合わない方は、スタッフに言うことで応急処置をしてくれます。
5.スイッチを入れる
あとはドリンクホルダーに備え付けられた電源スイッチをオンにするだけ。感じます♡
これから観る方への注意事項
これから観る方へ、ブンブンからこれだけは守ってほしいことがあります。法として心得てください。
それは…遅刻、ダメ、ゼッタイだということ。
ベスト意外と着るのに時間がかかります。なので、遅れて来られると、周りの映画ファンはブチギレ寸前までフラストレーションが溜まってしまいます。実際に、ブンブンの観た回は3組ほど遅刻者がいたのですが、結構ムカつきましたwなので時間に余裕をみて入場してほしい。尚、この上映には予告編がなく、いきなり本編から始まるので、これから観る映画ファンよ!抜群のタイムマネジメントで劇場に足を運んでください。
振動はどんな感じなの?
さて、気になる《超体感シネマ マジジュマンジ》の感触はというと…サイコー、マジジュ卍でした!!!
何と言ってもサービス精神旺盛なビリビリに痺れましたね。感触は、温泉施設にあるマッサージ機にビリビリ度を増した感じ。《SONY》のロゴが出たところからビリビリと振動が始まり、ダダダ、ダダダ、ダダダという三拍子の鼓動に合わせ、ベストが観客を煽って来る。てっきり、カバに食われるシーンのような驚かす場面だけかと思いきや、ロック様が女の子にドキドキするシーンや、ジャングルの中爆走するトレジャーカーの揺れにまで振動が、それもその場面に忠実な振動が木霊するではありませんか。しかも後述するが、映画が大傑作級に面白い!!
これは有給取ってでも観た方が良いと断言できるほどサイコーの映画体験でした。
それでは、気になる『ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル』の中身について評していきます。
『ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル』あらすじ
学校で居残りを命じられた4人の高校生。スポーツマン、ボンクラオタク、ギャル、そしてガリ勉。この4人は倉庫からビデオゲーム《ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル》を見つける。暇つぶしにこのゲームで遊ぶことにした4人はゲームの世界に吸い込まれ…『ブレックファスト・クラブ』×ドラえもんな傑作!
木曜洋画劇場の定番『ジュマンジ』が20年以上の時を経て帰って来た!小学校時代、よくテレビでやっていたので観たのを覚えている。小学生の心を鷲掴みにするワクワクがそこにはあった。それが、なんとロック様とジャック・ブラックの二大コメディコンビで復活したのだ。これが面白くないわけがない。しかも監督は、大傑作『SEXテープ』のジェイク・カスダンではありませんか。期待値が上がります。それで実際に観てみたら、これが予想を遥かに超える傑作であった。まず、冒頭20分くらいかけて『ブレックファスト・クラブ
』のリメイクを始めます。スクールカースト的にほとんど一緒になることのない4人の高校生、スポーツマン、ボンクラオタク、ギャル、そしてガリ勉が居残りで一堂に会する。各キャラクターの性格をしっかりここで紹介しておくのだ。これがジュマンジの世界で素晴らしい化学反応を魅せる。
ジュマンジの世界では、4人の高校生はゲーム設定画面で選んだキャラクターに化けます。なので、高身長なスポーツマンはチビで博識な動物学者に、ボンクラオタクは筋肉ムキムキなロック様に、ギャルはデブの中年オヤジ(ジャック・ブラック)に、そしてガリ勉女は超セクシーなピチピチギャルになります。お互いに、性格と真逆のキャラクターを操作する。そしてお互いにゲームのキャラクターというペルソナを通じて、自分と向き合い成長していくのだ。つまり、これは『ブレックファスト・クラブ』で居残りされられている高校生がドラえもんの世界を通じて大人になっていくような作品と言えよう。
ギャグ、ギャグ、ギャグのラーメン二郎
そして、本作はギャグのクオリティがすこぶる高い。まず何と言っても、ジャック・ブラックの演技が素晴らしい。体は中年オヤジ、中身はインスタ大好き系ギャルという設定を忠実に守っているので、歩き方や口調の一つ一つがギャルいのだ。なので、人は見た目じゃない、中身だと段々、ジャック・ブラックに惚れて来ます。中年親父という皮の後ろに眠るギャルが透けて見えて興奮して来ます。これは私的アカデミー賞助演男優賞候補だ。
そして本作の脚本にクリス・マッケーナとエリック・ソマーズが関わっている。あの『レゴ・バットマン
』の脚本家だ。それだけにギャグのクオリティ一つ一つが洗練され、かつ伏線として活かされているだ。
例えば、ジュマンジの世界に入ってトレジャーカーの運転手からチュートリアルを受けるシーンがある。運転手は何を言われても「Welcome to Jumanji!」としか言わない。そう、RPGでお馴染みな何度声をかけても決まったセリフしか話さないのだ。ゲームをメタ的に捉えたギャグが炸裂しているのだ。
また、各キャラクターの設定で、「弱点ケーキに弱い」「能力ダンス柔術」といった、えっと思う設定が思わぬ場面で使われる。この使い方の鋭さにもうワクワクが止まりません!
素晴らしすぎる死の扱い
本作の脚本が一番輝いているのが、《死の扱い》と言える。予告編でも描かれていた通り、全員ライフを3つ持っている。ってことはクライマックスを盛り上げる為に、終盤までに全員残り1機にする必要がある。つまり2×4=8パターンの死を描く必要があるのだ。
下手に描くと『オール・ユー・ニード・イズ・キル
』の様に途中で飽きてしまう。ゲーム内での死がどうでもよくなってしまう。しかし、本作はあっと驚く死に方を次々と披露していく。フレンドリーファイアなんか当然盛り込まれている。ゲームを本当に愛している人の脚本だなと感心してしまう。そして驚かされるのは、送りバントの様に、仲間のライフを犠牲にしてゲームを有利に進めるという展開があるということだ。おっとこの先は実際に観て確かめてくれ。この送りバント描写がとてつもなくイカしているので拍手したくなること間違いなしだ!
最後に…
『ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル 超体感シネマ マジジュマンジ』は煽り文句にしか聞こえないあのキャッチコピーから一寸違わぬマジジュ卍な映画であった。デートで観るのもよし、ボンクラ映画仲間と観るのもよし、一人で盛り上がるのもよし。4月は話題作目白押しだが、本作は見逃さないほうがいいぞ!
以上現場からの中継でした。
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