アナと雪の女王/家族の思い出(2017)
Olaf’s Frozen Adventure(2017)
監督:ケヴィン・ディーターズ、
スティーヴィー・ワーマーズ=スケルトン
声の出演:ジョシュ・ギャッド(ピエール瀧)、
クリスティン・ベル(神田沙也加)、
イディナ・メンゼル(松たか子)etc
評価:40点
昨日、大傑作で、号泣してしまった『リメンバー・ミー』を観ました。本作は大大大傑作なんだけれども、『リメンバー・ミー』にありつく前にとんでもない試練がブンブンを待ち受けていました。それが前座のアニメ『アナと雪の女王/家族の思い出』だ。『リメンバー・ミー』の感想記事は時間がかかりそうなので、先にこの前座についてお話しします。『アナと雪の女王/家族の思い出』あらすじ
長年引きこもりだったエルサは、アナの必死の介抱もあり見事引きこもり生活から抜け出す。そして今日はクリスマス。エルサは国民を呼んで盛大なクリスマスパーティーを開催することになる。食材も準備OK!飾り付けもOK!しかし、彼女は知らなかった。アレンデール国民のエルサ支持率は0%。安倍晋三やドナルド・トランプ以下。朴槿恵状態だということに。クリぼっち確定となってしまったエルサを慰めるアナ。見かねたオラフはというと、、、季節外れ、長い、狂気のトンデモ映画
本作は、アメリカ本国で11月末に公開されたこともあり、がっつりクリスマス映画となっている。しかし、今や花粉が美味しい季節。季節外れもいいところ。しかも、上映時間が22分と以上に長いのだ。ただ、これだけなら映画ファンはなんとかなるものだ。面白ければ、、、の話だが。
しかし、今回の『アナと雪の女王/家族の思い出』はあまりに常軌を逸した狂気の内容にドン引きし、音楽も数日経てば忘れてしまうレベルの曲、それも20分以上耐えないといけないという地獄絵図が繰り広げられていた。
まず、この映画は非常に暗いクリぼっち映画だったのだ。折角、引きこもりから脱して国民を集めたクリスマスパーティーを開催しようとするのだが、皆「この日は家族で過ごすからパーティーには行きません」「クッキーやケーキを焼かねば!だからパーティーは欠席します」等々何かと理由をつけて欠席を決め込み、誰一人パーティーに来ないことが決定するのだ。エルサはアレンデールの王女。にも関わらず誰も讃えてくれない。支持率0%だったのだ。唯一来てくれるのは、距離をなんとしてでも置きたい「あの男」一人。なんちゅう地獄だとブンブンの背筋は凍りました。
しかも、この映画はさらに闇を抉っていく。なんとアナは良心でエルサを慰めるのだが、ことごとくエルサの黒歴史を紐解いていく。エルサの秘密部屋に侵入して過去の思い出を発掘していくのだが、訳ありの手袋、もはや呪いの藁人形にしか見えない手作りオラフ人形が出土する。どれも負のオーラが漂っている。観客が「アナ、エルサの穴に入るのはもうやめてくれ!」と発狂するレベルにアナはエルサのテリトリーにずかずか土足で踏み込んでいくのだ!
瀧くんオラフに注目
本作は実に退屈だし、曲も頭に残らない。でも唯一の救いは吹き替え版で観たことだ。本作の原題は『Olaf’s Frozen Adventure』。つまりオラフが主演なのだ。
ピエール瀧が縦横無尽にキャピキャピと跳ね回るオラフをイキイキと熱演している姿は、もはやシュールを通り越して狂気だ。『ファイナル・デスティネーション』レベルの恐ろしいシーンも、ピエール瀧の声でより一層クレイジー度が増し増しとなる。本作は瀧くんの声で救われたと感じた。
ただ悲しいことに、『リメンバー・ミー』本編は字幕で観て欲しい作品。これは困った。
P.S.サントラがあるよww
驚いたことに、本作のサントラがAmazonで販売されています。たった22分の作品なのにサントラがあるとは狂気度に拍車をかけていると感じたブンブンでした。
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