第90回アカデミー賞受賞予想⑤~美術・衣裳デザイン・メイクアップ賞~

今日は、映画を陰ながら支える美術系部門について予想していきます。

1 美術賞BEST PRODUCTION DESIGN
- 1.1 ノミネート一覧
- 1.2 予想:『シェイプ・オブ・ウォーター』
2 衣裳デザイン賞BEST CUSTOM DESIGN
- 2.1 ノミネート一覧
- 2.2 予想:『ファントム・スレッド』
3 メイクアップ＆ヘアスタイリング賞BEST MAKEUP AND HAIRSTYLING
- 3.1 ノミネート一覧
- 3.2 予想:『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』
4 第90回アカデミー賞他部門予想

美術賞BEST PRODUCTION DESIGN

ノミネート一覧

1.『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』
美術:Sarah Greenwood
セットデコレーション:Katie Spencer

2.『ブレード・ランナー2049』
美術:Dennis Gassner
セットデコレーション:Alessandra Querzola

3.『美女と野獣』
美術:Sarah Greenwood
セットデコレーション:Katie Spencer

4.『ダンケルク』
美術:Nathan Crowley
セットデコレーション:Gary Fettis

5.『シェイプ・オブ・ウォーター』
美術:Paul Denham Austerberry
セットデコレーション:Shane Vieau/Jeff Melvin

予想:『シェイプ・オブ・ウォーター』

今回、『ブレード・ランナー2049』と『シェイプ・オブ・ウォーター』の一騎打ちだ。どちらも戦歴ではほぼ互角といっても過言ではないが、アカデミー賞への影響度が高い放送映画批評家協会賞を『シェイプ・オブ・ウォーター』が制した為、恐らくこの作品が受賞するだろう。『ブレード・ランナー2049』は美術賞よりも視覚効果賞や撮影賞寄りの作品だしね。

衣裳デザイン賞BEST CUSTOM DESIGN

ノミネート一覧

1.マーク・ブリッジス『ファントム・スレッド』
2.ルイス・セキーラ『シェイプ・オブ・ウォーター』
3.コンソレート・ボイル『Victoria & Abdul』
4.ジャクリーヌ・デュラン『美女と野獣』
5.ジャクリーヌ・デュラン『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』

予想:『ファントム・スレッド』

この賞は基本的にシャネル感やディオール感漂うおしゃれなファッションを魅せつけた作品が撮る。今年は、『ファントム・スレッド』、『Victoria & Abdul』、『美女と野獣』が火花を散らしそうだが、ポール・トーマス・アンダーソンのフェチズム全開なファッション映画『ファントム・スレッド』が勝利するだろうとみた。これは勘で選びました。

メイクアップ＆ヘアスタイリング賞BEST MAKEUP AND HAIRSTYLING

ノミネート一覧

1.Daniel Phillips/Lou Sheppard『VICTORIA & ABDUL』
2.辻一弘/David Malinowski/Lucy Sibbick『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』
3.Arjen Tuiten『Wonder』

予想:『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』

これは99%『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』が獲ります。というよりか、ハリウッドは辻一弘を讃えたくてしょうがない状態だ。彼はリアルすぎるチャーチルメイクをゲイリー・オールドマンに施した他に『シェイプ・オブ・ウォーター』に登場する半魚人の目玉の造形も手がけている。故に『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』が受賞するだろう。