ハウス・オブ・トゥモロー(2017)
THE HOUSE OF TOMORROW(2017)
監督:ピーター・リヴォルシー
出演:エレン・バースティン,
ニック・オファーマン,
エイサ・バターフィールド,
アレックス・ウルフ,
モード・アパトー,
ミカエラ・ワトキンスetc
評価:70点
映画仲間から、チケットを頂いたので東京国際映画祭ユース部門出品作『ハウス・オブ・トゥモロー』を観てきました。IMDbでは8.2の高評価。そしてさりげなく、ジャド・アパトーの娘のモード・アパトーなんかも出演している作品。果たして…
『ハウス・オブ・トゥモロー』あらすじ
球体上の未来館におばあちゃんと一緒に暮らしているセバスチャンは、ひょこんなことから、病気持ちのパンク好きなジャレッドと仲良くなり、一緒にバンドを組むことになる。これは、大人に抵抗しながら男になっていく少年たちの物語!
※予告編ありませんでした…
こんなバンドみたことがない!
ミネアポリスから45分くらいのところにある球体ハウス(実際の撮影は、そことそね球体ハウス所有者の別宅の2箇所を使用。外見はCG)に住む少年と、病弱なパンク好き少年がバンドを組む異色作。※球体ハウスことNatural Space Domeの公式サイト
『花筐
』の後に観たせいもあり、前半30分は『花筐』の残像が私の脳内を邪魔して集中できなかった。それに私が想像していた音楽映画とは違ったからだ。
しかしながら、2人の少年がギターを入手し練習を始めたあたりから一気に面白くなる。
球体ハウスに住む少年を演じたAsa Butterfieldは実際にギター経験がない。
パンク好き少年を演じたAlex Wolffは4歳の頃からギターに触れている。そんな二人の役者が実際に、教え教えられながら一つのバンドになって行くのをそのままカメラに収めているので、めちゃくちゃリアルな青春、それこそ、みずみずしくて、痛くて愛らしい空間がそこにはありました。
確かに、物語を観ると、ドラマーの扱いが雑だったりするのですが、青春は無限、そして最強だと思った昔を思い出させてくれる佳作でした。
独特なQ&A
ユース部門のQ&Aは珍しく監督から、10代のお客さんに質問する機会が設けられていてユニークでした。
ただ、日本人って結構シャイなところが多くて、なかなか手が挙がらない。やっぱりQ&Aって難しいなと感じてしまいました。
去年、町山さんの解説付「メッセージ」上映でゴミみたいな質問をした方がいたので再喝!
監督とかに質問する際は
・自分の知識をひけらかさない
・結論から言う
その2点だけ守って下さい。確かに緊張するし、やりがちだが、周りの観客にも迷惑かかります。#拡散希望
— che bunbun (@routemopsy) 2017年10月28日
Q&Aと言えば、毎年インタビューする人のレベルによって会場の盛り上がりが変わってくる。
たちが悪いのが、
・質問が長い
・何個も質問する
・自分の知識をひけらかす
・不謹慎な発言をする(昨年では『鳥類学者
』でLGBT差別な発言があった)
この3点に尽きる。確かに、この手の場のQ&Aは緊張する。ブンブンも7年ぐらいQ&Aでは毎回監督たちに質問しているのだが、緊張してしまう。そして上記のような、自分以外誰得な質問の仕方は、誰でも最初はやりがちだ。ブンブンだってやったことがある。これらの行為は観客に大いなるフラストレーションが溜まります。今年は、『グレイン』で自分の知識をひけらかし、同時に3問質問したことで、他に質問したい人がいるのにもかかわらずタイムアップになってしまいました。
もちろん日本人だけではなく、外国人の観客だってとんちんかんな質問をすることがあるが最低限
・自分の知識をひけらかさない
・結論から先に言う
・質問は1つ
この3点は厳守してほしいものだ。
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