ライオンハート(2013)
Corazón de León(2013)
監督:Marcos Carnevale
出演:ギレルモ・フランセーヤ、
ジュリエッタ・ディアスetc
評価:70点
「おとなの恋の測り方
」が実はリメイクだったことを、パンフレットで知りました。アルゼンチン映画の「Corazón de León」のリメイクとのことなので、今回観てみることにしました。どのような違いがあるのでしょうか…
「Corazón de León」あらすじ
法律事務所で働くイヴァナコルネホは、元彼と同じ職場で働いており、嫌味を言ってくる元彼に嫌気を差していた。ある日、謎の男から電話がかかってくる。「携帯電話落としましたね…」優しくイケボなその男に惚れるイヴァナコルネホ。その男に会うことにするのだが、実は…「おとなの恋の測り方」は忠実なリメイクだった
本作は「Corazón de León(ライオンハート)」という題名だけに、男の不屈の心を描いている。低身長の男の名前もLeón(ライオン)だけに良いダブルミーニングとなっている。さて、そんな本作を観て思ったのは、「おとなの恋の測り方」は忠実な映画化だったというところにあります。「Corazón de León(ライオンハート)」でも、低身長の男はCGで演出しています。「エル・クラン
」で主役を務めたギレルモ・フランセーヤが演じています。「おとなの恋の測り方」と比べると、違和感があるCG部分もあるのですが、かなりリアルです。
そして、スカイダイビングシーンや、低身長の男に降りかかる苦難のエピソードのほとんどが「おとなの恋の測り方」でも再現されています。
「おとなの恋の測り方」の脚色の凄さに気がつく
とはいっても、ストーリーの改変がまったくないわけではない。お国柄上、変える必要のある部分があります。例えば、ヒロインが低身長の男と出会うきっかけになるシーン。本作では、元彼との電話にぶち切れたヒロインは街中で携帯電話を投げ捨てる、ラテンな荒々しさがあります。フランス版では、カフェで口論の末、電話を置いていくという少しマイルドな展開になっています。
また、「おとなの恋の測り方」の絶賛ポイントである、ヒール描写はアルゼンチン版にはありません。息子との交流描写もフランス版の方がじっくり演出されています。
そして何よりも特記すべき点はラストにあります。展開こそ非常に似ているが、フランス版の方がロマンチックになっています。まるで少女漫画の結末みたいで、日本で大ヒットしたのもわかる結末になっています。
最後に…
元ネタと今回比較してみて、非常に「おとなの恋の測り方」がハイクオリティな作品だとより一層分かりました。フランス版は、少女漫画っぽい作品なので、日本でリメイクしたら大ヒットするのではないでしょうか?
P.S.
「ライオン・ハート」はNetflixで現在配信中!
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