狂い咲きサンダーロード
オリジナルネガ・リマスター版(1980)
Crazy Thunder Road(1980)
監督:石井聰亙
出演:山田辰夫、
中島陽典、南条弘二、
小林稔侍etc
評価:90点
先日、広島・尾道の
シネマ尾道
で石井聰亙
(現:石井岳龍)の
伝説的不良映画
「狂い咲きサンダーロード」
を観てきました。
高校三年生の卒業間際に
観たとき、あまりの
凄まじさに
観終わった後
全身痺れて動けなく
なるほど興奮した。
さて大学卒業前に
観る「狂い咲きサンダーロード」
はいかに…
「狂い咲きサンダーロード」あらすじ
暴走族が警察との休戦を決め、「市民に愛される暴走族」に
なろうと方向転換を決めた
魔墓呂死に腹を立てた
特攻隊長・仁は
独立することにする。
それによって、あらゆる族を
敵に回してしまう。
そんな中、元OBで今は
スーパー右翼こと
国防挺身隊にいる剛に
国防挺身隊に入らないかと
誘われるが…
凄すぎる!
日藝の卒業制作で作った作品に
しては、あまりに戦闘シーンの
激しさ、爆発のシーンの多さに
目を疑う。
そして、泉谷しげるが
楽曲を手がけ
(ポスターも手がけている)、
インディーズ学生映画にも
関わらず勢いで全国公開、
そのままキネマ旬報ベストテン
第9位を獲得したという点
奇跡な作品と言える。
ただ、この功績には説得力がある。
なんたって、観終わった後、
「マッドマックス」同様、
近所の道路に出て、車なり
バイクで爆走したくなる気持ちを
抑えるのが難しいほどに
観客の心を鷲掴みして話さないのだ。
まず、オープニング。
暴走族の一色触発の
荒々しいショットから始まり、
ネオンカラーで
「Crazy Thunder Road」と
表示。
「電光石火に銀の靴」が
流れ、バイクが暗夜を
爆走する。
これだけで5億点だ!
内容も似ているのだが、
THE WHOの「さらば青春の光
」
を彷彿させる熱い
タイトルシーンです。
リマスター版は夜のシーンが綺麗
学生映画だけあって、本作は従来
夜のシーンが何が起きているのか
分かりにくかった。
確かに、光の反射を増やすよう、
地面をぬらしたり、
赤や緑の強烈なライトアップで
俳優の顔を魅せようとしている
のだが、それでもキツイシーンが
あった。しかし、今回の
オリジナルネガ・リマスター版では、
夜のシーンがしっかりと
役者の顔が見えるように修復されていて
アクションの構図がよく分かる
ようになっていました。
また紛失していた16mmネガ部分も、
フィルム感こそあれど、
カッコイイと思えるまで
綺麗に修復&追加されていたので、
高校3年生に観たとき並の、
いやそれ以上の興奮が得られました。
尾道は「狂い咲きサンダーロード」
に出てきそうな直線道や工場が多いので、
本当にシネマ尾道で観られて
良かった!
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