ふたり(1991)
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監督:大林宣彦
出演:石田ひかり、中嶋朋子、
富司純子、岸部一徳、
尾美としのり、中江有里etc
評価:70点
尾道に行くので、
未見の大林宣彦映画「ふたり」を
観てみた。
赤川次郎の小説を映画化した
という時点で嫌な予感がするのだが
果たして…
「ふたり」あらすじ
北尾実加はある日、交通事故で亡くなった姉の声が聞こえるようになる。
そんな彼女を
待ち受けていたのは徐々に崩壊していく
家庭であった…
家族の会話が頭おかしい
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いきなり、主人公・北尾実加が
強姦されるシーンから始まるのだが、
これが非常に嫌な感じだ。
白服の男が背後から迫ってきて、
突然、「ねぇちゃん、
その飴ナメさせてくれよぅ」
と言うのだ。
この男を演じたのは、
「赤ひげ」や「乱」「まあだだよ
」
と黒澤明映画でお馴染みの
頭師佳孝。
本当に背筋が凍る気持ち悪さを
表現している。
そしてこの強姦事件を
機に北尾実加は
亡くなった姉の声が
聞けるようになるのだが、
その時の父との会話まで
気持ち悪い。
父「襲われる年頃になったのか~
(ニヤニヤ)」
北尾実加
「怖かったけれど、
幽霊見られたから良かったわ」
どんだけポジティブなんだ?
っていうか、父親を演じた
岸部一徳の表情が
エロすぎますw
超常現象のラーメン二郎
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さて、いきなり強烈なパンチの
あるシーンから始まった
「ふたり」だが、
これは序章に過ぎない。
挿入されるのだが、
これが「ファイナル・デスティネーション」級に
とんでもない死に方をするのだ。
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さらに、マラソン大会のシーン。
大林宣彦十八番の合成技術が
使われているのだが、
これが珍妙。
元陸上部のブンブンが観ると、
北尾実加のフォームは
非常に悪いにも関わらず、
1km3分ペースでているのでは
と思う程速すぎるのだ。
これはまだ映画のほんの
一部でしかない。
なんたって、本作は
上映時間2時間半に
渡り延々と超常現象が
繰り広げられ、それを機に
北尾実加という
一人の少女がオトナに
なっていく話なのだから。
個人的には、
「ドクター・ストレンジ
」
レベルに『異世界』へ没入できる
「あの、夏の日 とんでろじーちゃん
」
の方が好きだが、
とにかく今まで観たこともない
ような映画体験をしたい
と思う方は是非、
この大林ワールドに
挑戦してください。
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