【試写会】「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う」ギレンホールがデモリッションマンに!

雨の日は会えない、
晴れた日は君を想う(2016)
DEMOLITION(2016)

監督:ジャン=マルク・ヴァレ
出演:ジェイク・ギレンホール、
ナオミ・ワッツ、クリス・クーパーetc

評価:70点

一昨日、試写会で、
「雨の日は会えない、
晴れた日は君を想う」

を観てきました。
本当は、10月の
北欧旅行の際飛行機で
観られたのだが、
リスニング能力に自信が
なかったので、見送っていた
作品だけに日本公開
決まって本当に嬉しい(*^_^*)

しかし!
食指が全く動かない邦題に
なってしまい、興行的に
まずいことになりそうな
予感しかない作品でもある。
実際、試写会会場では
感想をSNSで投稿すると
マスコミ用プレスシートが
貰えるキャンペーンを
実施されていたので、
苦労が伺える。

そんな「雨の日は会えない、
晴れた日は君を想う」
みていきましょう!

「雨の日は会えない、
晴れた日は君を想う」あらすじ

↑これから観る予定の人は
予告編は観ないでください。

妻を交通事故で失った。
哀しみに暮れる男は
ストレスを上手く発散できず、
デモリッションマン(破壊屋)に
なっていくのであった…

邦題問題

「ダラス・バイヤーズクラブ」
私に会うまでの1600キロ

」の
ジャン=マルク・ヴァレ最新作

配給会社は、
demolition(=取り壊し、破壊、打破)というタイトルから
邦題を決めるのに苦労した結果、
全く食指が動かない
「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う」
にしてしまった。

確かに「デモリッション」じゃ
スタローン映画っぽくなるので
変える必要はあるが、、、

閑話休題、
こんな食指が動かないタイトルなのだが、
これが中々の秀作だった。
ただ、厄介なことに
予告編も何も観ないでの
鑑賞推奨作品なので多くは
語れないのが歯がゆい。
今回は2つ見所を紹介します。

その1:
ギレンホールの顔芸が凄い!

「ナイトクローラー」で狡猾な
パパラッチを演じたギレンホールが、
これまた秀逸な演技を魅せる。
金融機関の上層部で
エリートとして働く男が
妻を交通事故で、心が壊れていき、
まさにデモリッションマンに
なっていく様子を、
微妙な表情の変化で魅せる。
観客が「あっ壊れちゃったな」と
思うシーンのギレンホールが本当に怖い。
永い言い訳

」の本木雅弘
以上の手数を魅せてくる。

その2:
Fワードの手数で勝負する脚本

本作をこれから観る人は、
Fワードに注目して本作を観てほしい。
壊れた男の世界をとある
Fワードが支配しているのだが、
一つ一つが違ったニュアンスを与えていて、
そこまで使い方に拘るか〜と唸らされる。
ここまでFワードの使い方にこだわるからこそ、
ギレンホールがデモリッションマンに
なってからの気持ちが繊細に見えるのだ。
破壊と静寂を見事に両立させた
凄腕脚本である。
結構字幕ではわかりにくい
Fワード使い方が演出されているので、
良く耳を澄ませてください。

何故行き場を失った心に惹かれるのか?

監督は、
「ダラス・バイヤーズクラブ」
「わたしに会うまでの1600キロ」、
そして本作と
行き場を失った心に着目した作品を
作る。

その理由について監督は、
「僕は、幸せを掴もうと
もがいている人に興味があるんだ。」

と述べている。

そして「フライト」「きみがくれた物語」
の脚本家ブライアン・サイプの
脚本に引き込まれ、
彼の作品を世界に観てほしい。
感情をさらけ出すことのできる人々を
賞賛したいという想いで
この作品を製作したとのことです。

最後に…

雨も晴れのシーンもほとんど出てこず、
曇りばかり
で完全
邦題負けしている
作品ですが面白いです。
時間に追われるストレス社会。
誰しもが抱く破壊願望。
ギレンホールの壊れた
サラリーマンの破壊が
あなたの悩みの塊を
デモリッション(=破壊)してくれる
良い処方箋になることでしょう。

2/18(土)より新宿シネマカリテ他にて公開。

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