デスノート
Light up the NEW world(2016)
監督:佐藤信介
出演:東出昌大、
池松壮亮、菅田将暉etc
評価:80点
」から始まり
「鋼の錬金術師」「銀魂」、
「ジョジョの奇妙な冒険」と
どうして実写化?と思う程
炎上屋になりつつある
ワーナー・ブラザーズ。
例に漏れずシネフィルの間では、
「デスノート2016」叩きが横行している。
予告編の段階で危険臭がしたのだが、
ブンブンが観たら、意外と良かったのだ!
ピコ太郎とコラボするなどして、
「君の名は。
」の連続週間映画ランキング
1位の座を引きずり落とすも、
興行的に少々苦戦。
「デスノート2016」あらすじ
DEATH NOTE:そのノートに名前を書かれた者は死ぬ…
夜神月とLが、デスノートを巡り
攻防戦を繰り広げ亡くなった世界
から10年後。
死神の手により地上に6冊のデスノートが
落とされた。
新たに月の血を継ぐ者、
Lの血を継ぐ者による
攻防戦が切って落とされた…
確かに脚本的に甘い部分もあるが…
本作が炎上する原因の多くが、
脚本によるものだ。
6冊あるデスノートのうち、
物語的に機能しているのが
2冊ぐらいしかない問題や、
キラも警察もバカすぎて
頭が痛いなどといった苦情が寄せられる。
しかし、よくよく考えて欲しい。
カリスマ的天才の後の世界だ。
無能や凡人、ただの奇人しか残っていない
世界の話だ。
そんなありふれた人が、
バカをしつつも己の正義のために邁進する
様子は、社会の縮図そのものだ。
つまり、本作は凄腕でもなんでもない人が
自分の特技を活かして正義を貫こうとする
非常に普遍的話なのだ。
故に、彼らの犯すバカは決して間抜けに
見えない。例えば、L側の竜崎は
後半、あんだけ死神の目
(死神と契約することで得られる
目の前の人の名前が分かる特殊能力)
対策で顔を隠しながらキラと接触
しようとしていたのに、
軽々しく顔を明かすシーンがある。
それは、終盤にある
トリックのためにやったという
ことが分かるので、決して
バカな訳ではない。
中2病みたいな発想を持った人しか
出てこないのだが、しっかり行動に
裏付けがあるから良い。
また6冊もデスノートいらない説について、
これは確かにそうだが、
デスノートが世界中に流布されている
様子を描くためには必須だったと言える。
ただし、予算が限られているので、
キラと警察がしっかり全部回収したという
だけなので個人的には問題ないと感じた。
ハリウッド顔負けの映像に注目!
本作で一番注目してもらいたいのは、
冒頭10分だ。
まるで洋画かなと思う程、
ロシアロケでしっかりと作り込んだ
画に正直驚かされました。
(ロシア人起用、ロシア語演出も
非常によく出来ている。)
CGや海外ロケをするとトタンに
ダサくなりがちな日本映画でも、
しっかりと国際市場を意識した
作品制作を行うことで、
ここまでシャープな画を作れたことを
証明した点、拍手喝采ものだと言える。
ワーナーは、漫画の実写化で罪を作りすぎている
イメージが強かったが、ここに来て
見直しました(^_^)
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