リニューアル新宿武蔵野館で「エブリバディ・ウォンツ・サム」を観た件

エブリバディ・ウォンツ・サム!!
世界はボクらの手の中に(2016)
Everybody Wants Some!!(2016)

監督:リチャード・リンクレイター
出演:ウィル・ブリテン、
ゾーイ・ドゥイッチ、
ライアン・グスマンetc

評価:70点

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春頃からずっと改装工事中だった
新宿武蔵野館がリニューアル
オープンしました!

新宿武蔵野館とは縁が深く、
それこそ中学二年生の時に、
初めて「ザ・ローリング・ストーンズ
シャイン・ア・ライト」

観に行ったときから通い詰めている
映画館。
高校3年生の時には、
大学聴講行った帰りに
「ムカデ人間2」を観た
思い出もある。

いやー中はオシャレになっていましたよ!
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相変わらず、凝った宣伝ボードも
置いてあり、映画を観る人の
好奇心をくすぐる。
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座席に関しては、正直あまり変わっていません。
確かに、椅子は前の人の頭が邪魔にならない
ように互い違いにし、
傘入れも各座席に置いてはいるものの、
肝心な座り心地は硬め。
3時間クラスの超大作には少し厳しいかも。
また、映写窓の高さが低いため、
途中入場のお客さんがいると、
画面が暗くなることもあります。

まあご愛敬ね。
ってことで、今回観た
「エブリバディ・ウォンツ・サム!!」
について書いていくぞ!

「エブリバディ・ウォンツ・サム!!」あらすじ

高校を卒業したジェイクは、
大学入学3日前に野球部の
寮に引っ越してくる。
第一にナオン、第二にオンナ、第三に女
と脳内1割ぐらいしか野球のことを
考えていない野獣且つ個性的な
先輩にしごかれながら
ジェイクは大学デビューの
準備をする…

その手があったか!
ありそうでなかった新入生「輝ける青春」映画!

本作は、お話しらしいお話しは…ありません!
どうやったらオンナを落とせるかしか
考えていないやんちゃな男の駄話が
9割の作品だ。

しかし….コレが今までの青春モノに
なかった画期的な「ある視点」を描いている。
それは「入学直前」である。

この手の青春にありがちなのは、
「終わりゆく『輝ける青春』への郷愁」だ。
それこそ「アメリカン・グラフィティ」
「青春デンデケデケデケ」、
「横道世之介」、

当ブログでも紹介した
スプリング・ブレイカーズ


がその代表格。

また独身最後のバカ騒ぎをテーマにした
バチェラーパーティーものでも、
「サイドウェイ」を始め、
どこかしら結婚すると失われる
「青春」に対する切なさが描かれている。

しかし、本作は
「これから待ち受ける『輝ける青春』に対する希望」
が描かれている。切なさを一切排除しているのだ!

野球部同士のいじりあい、
就活とかそういったものとは無縁の
状態で純粋に育まれていく友情、
それが”My Sharona”や”Pop Muzik”などといった
Dopeな音楽とくだらないボーイズトーク
で包まれていて男子は熱くならない訳がない。

まるで高校時代、大学1年生時代に
舞い戻ったかのようにどこか懐かしく、
そしてやがてやってくるであろう
社会人という名の『青春の終わり』に
対して勝手に泣けてくるのだ。

そう、リチャード・リンクエイター監督は
「別れ」を描かずに郷愁と切なさを
滲ませるという凄技を魅せてくれたのだ!

実は脚本も上手い!オ・ン・ナの描き方

本作は基本男の駄話なんだけれども、
オンナの使い方が非常に上手いのだ。

主人公ジェイクは右も左も
分からぬまま入寮1日目は
周りに合わせ「ナオン欲しいわ~」
と言っていたのが、
2日目ディスコに行ったり、
なんだかんだいってオンナと
触れ合う。大学のオンナを知る。
そして3日目に好きな子ができて
オンナから女へと実態を持つようになる。

映画の前半では、女子大生は
風景でしかなかったのが、
段々と実態を持って主人公達と
関係を持っていくあたりは「お見事!」
でした。

なので、軽い青春モノに
見えて凄い精密なのだ!!!

なので、男性諸君は
是非新宿武蔵野館でこの
ノスタルジーを体感
してみてください!

「サバービア(原題)」ザ・シネマにて放映!

そんなリチャード・リンクエイター監督の
日本未公開作品「サバービア(SubUrbia)」が
ケーブルテレビ「ザ・シネマ」で放送されます。
11/26(土)1:15~3:45にて放送なので、
青春映画好きは要チェックだぞ!

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