【シネマヴェーラ鈴木則文特集】「吼えろ鉄拳」真田広之がブルースリーに…

吼えろ鉄拳(1981)

吼えろ鉄拳

監督:鈴木則文
出演:真田広之、志穂美悦子etc

評価:80点

鈴木則文が、若かれし頃の
真田広之にサニー千葉こと
千葉真一のアクション指導

を携え撮ったカンフー映画。

あからさまなブルース・リー
映画に対するリスペクト
作品なのだが、
ブルース・リー映画以上に
激しい、そして
抱腹絶倒の内容でしたよ~

「吼えろ鉄拳」あらすじ

アメリカ・テキサスで育った響譲次が
死にゆく育て親から真の父親の
ことを聞く。

そして日本にいる親戚の家に
訪ねるよう言われ、
はるばるやってくるのだが、
その親戚が帝王学を
振りかざす悪の権化であった…

真田広之のアクションに惚れる

とにかく、本作品は
真田広之のむちゃくちゃな
アクションが存分に楽しめる
作品だ。

日本に来ると、いきなり
親戚の家の水着レディ
たちに「ブラジャー取らないで
エッチ!」
と怒られ、
「助けてスパルタカス!」と
叫ばれる。

すると、豪邸のプールから
巨漢な黒人スパルタカス
登場して戦闘が始まる。
おいおい、いつから水中に
潜っていたんだよこの
スパルタカスはと突っ込まざる
得ない。

そして、真田は軽やかに前転・
バク宙を繰り出し、華麗に
スパルタカスをやっつける…
と思いきや、前転・バク宙
しているだけやん!!

激しいバトルシーンの筈が、
じゃれ合いにしか見えない
珍シーンとなっている。

このように、ブルース・リー
アクション映画
に見せかけて、
ただのコメディになっている
箇所がほとんどなのだ!

他にも、お墓に秘宝を取りに行く
真田広之。宝石を取った瞬間。
笠を被った忍者(?)が大量に
出現、戦うと思いきや鬼ごっこが
スタート。5分以上にわたる
追跡劇が始まるのだ!
チャリンコに乗ったり、
壁をよじ登ったり、
ロープで降りたり、
真田も忍者も身体能力
高すぎである。

こんな茶番劇なのだが、
キャラの濃さと、
しっかりとしたアクションで
全く飽きがこない。

キャラはスパルタカスから、
「愛の嵐」を思わせるサド女、
さらには
デアデビルさながらの
盲目ながら身体能力が高い
女まで登場するのだ。

たかだか95分なのに、
濃縮度が半端ない
サービス精神に感動すら
覚えました。

まさにアクション映画の
ラーメン二郎や~

シネマヴェーラ次回上映にも期待!

次回9/24(土)~10/14(金)の
シネマヴェーラ特集は
「日本映画の現在」との
ことで入江悠や横浜聡子、深田晃司など
今の日本インディーズ映画を
代表とする監督作を上映するとのこと。

ブンブンのお目当ては、空族の作品。
DVDを作らない空族の作品はなかなか
観ることができない。
「サウダーヂ」や「国道20号線」
観てみたいところだ。

ちなみに空族映画最新作
「バンコクナイツ」
来年2月、日本で公開されるようです。
バンコクロケ、3時間の大作らしいので
期待度が高まります(*^_^*)
ブロトピ:映画ブログ更新

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