葛城事件(2016)
監督:赤堀雅秋
出演:三浦友和、新井浩文、
南果歩、田中麗奈etc
評価:80点
ライムスター宇多丸が
ガチャで評論作品
｢TOO YOUNG TO DIE
｣
を当てたにも関わらず
1万円払い変更した
程今年熱い映画｢葛城事件｣。
秋葉原の通り魔事件、
そしてつい最近相模原で
発生した障がい者大量殺戮
事件。日本で定期的に
発生する悲惨な殺人事件。
殺人者の一家が事件に至るまで
どのような道筋を歩んだのかを
｢その夜の侍｣の赤堀雅秋
が生々しく描いた作品。
大絶賛する者多数
二度と見たくないと言う人
多数出現の問題作
｢葛城事件｣を観ていくぞ～
｢葛城事件｣あらすじ
父親から譲り受けた金物屋を営む男とその家族。
次男の稔が無差別殺人を
引き起こしてしまう。
長男は広告代理店をクビになり、
妻は精神を病み、
なんと稔と獄中結婚したいという
謎の女まで現れて…
キツい、キツ過ぎる(褒め言葉)
赤堀雅秋が描く地獄は、
｢TOO YOUNG TO DIE｣の
地獄と比べると、
ホントウに地獄地獄した、
壊れた家族が描かれている。
とにかく三浦友和扮する
親父がホントウに面倒くさい
団塊おじさん。老害でしかないのだ。
それも、人生何年も過ごしていたら
一度は遭遇する、社会の底辺に
いるが故にくすぶり、ひねくれた、
でも寂しがり屋故に周りにあたる
面倒なじじい。リアルそのものなのだ!
例えば、中華料理屋で、
麻婆豆腐がいつもより
辛いからと従業員を
呼び出し
｢俺は20年も祝い事があるたびに
ここに通ってきた｣と
怒鳴り散らす。店員が謝っても、
｢そうじゃないんだ｣と
ダル絡みをする。
こんな面倒なタイプ、
ブンブンも映画館で
アルバイトをしていた
時に遭遇し喧嘩、
ガンギレさせたことが
あるだけに非常に
むかつきますw
そして、そんな大黒柱の
家は今にも崩れ去りそう。
本作は、崩れ去った後と
直前を交互に描くので、
重い。
薄暗い部屋で、コンビニ弁当や
カップ麵を食べる侘しさ。
大学を辞めた次男のニートっぷり。
コミュ症で会社でどやされる
長男の家での哀愁。
こんな窮屈な環境に
生まれなくてよかったと
思うほど寒々しい家族風景に
ブンブンは｢辛い｣｢辛い｣
と苦しむ。
そんなミライもない環境に
いるからこそ次男が殺人を
犯すんだなーと、
通常理解しいえない
｢無差別殺人者｣の心情が
見えてくるのだ。
秋葉原無差別殺人事件に
フォーカスをおいた
｢ぼっちゃん
｣より
遙かに説得力がありました。
本作は辛いと同時に
メチャクチャ面白い。
今年を代表とする
暴力映画なので
是非ウォッチしてみてください。
8/6(土)～8/19(金)まで
アップリンクで上映されますよー
なかなか凄そうな作品ですね！
めっちゃ気になる！
これは是非観てみたいと思います！
今年は｢アイ・アム・ア・ヒーロー｣｢ヒメアノ～ル｣、｢ケンとカズ｣と暴力邦画が豊作ですが、｢葛城事件｣は間違いなくその代表格ですよ～
是非是非ごらんになってください(*^_^*)