プティ・カンカン(2014)
P’TIT QUINQUIN(2014)
監督:ブルーノ・デュモン
出演:アラヌ・ドゥラエ、リューシー・カロン、
ベルナール・プリュヴォストetc
評価:55点
2014年の「カイエデュシネマ」
映画ランキング1位を獲ったのは
なんとテレビシリーズだったw
一応、カンヌ国際映画祭や
レイキャビック映画祭で上映された
ので映画扱いにはなっているが…
今回紹介する「プティ・カンカン」は
なんとテレビシリーズなのに
シネマスコープ撮影を敢行。
俳優も素人揃いで、
「ツインピークス」ばりの
シュールなミステリーを描いてたのだ。
今回、ブンブンは
カンヌ映画祭で監督の
ブルーノ・デュモン
最新作「Ma Loute」公開に
併せて観てみたぞ(*^_^*)
ただ、合計200分あるので
今回は第1話L’bêt’humaine(獣のような人)と
第2話Au coeur du mal(邪心)の
感想を書きます。
「プティ・カンカン」あらすじ
ブロネ地方に住む少年プテイ・カンカンはヴァカンスを友人たちと
自由気ままにエンジョイしていた。
そんなある日、牛の死体が見つかる
その中には女性の死体が入っていて、
数日後にまた似たような形の
牛と人間の死体が見つかる。
警察部長のヴァン・デル・ヴェイデンと
部下のリュデュ・カルパンティエが
捜査する中、
子ども達も事件の真相に迫っていく…
イマドキのツインピークス
本作は非常にデヴィッドリンチを
意識した作りとなっている。
事件が起きそうもない程
明るい中で牛の死体、
そしてその中から女性の
死体が見つかるグロさ。
まるで「ブルー・ベルベット」
のような強烈なシーンから始まる。
そしてブロワ方言が強い
柄の悪い少年たちが
「名探偵コナン」の
少年探偵団の如く
犯人捜しを始める。
そう、この作品は
フランス版名探偵コナンなのだ。
とはいえ、カンヌ映画祭常連監督
であるブルーノ・デュモンが
監督しているから一筋縄では
いかない。
事件そっちのけでブラックな
ギャグを連発するコントの
ような作品になっている。
例えば、牛から出てきた女性の
遺体を弔うべく葬式が開催されるのだが、
神父さんがこれまたテキトーな
二人組で、黙祷中に、
少年に入れ知恵を行い、
何度も黙祷の鐘を鳴らす。
不謹慎すぎるわww
また、主役の少年探偵団が正義云々
ではなく気まぐれで動く。つまり
タダのチンピラなので、
遊園地のゴーカートに
乗っているおっさんを全力で
タックルしたりと極道だったりする。
一方、肝心な警察官もどうも間抜けで、
うっかり土手に転げ落ちたり、
少年にバカにされ怒って銃を
ぶっ放すも全く迫力がなかったりする。
一応、捜査に関しては
きちんと肉屋に行ったりする程度のことは
行われているのだが
本当に事件が解決するのか不安なまま、
2話目まで終わってしまった。
後編でどんな展開を魅せるのか楽しみである。
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