サイレント・ランニング(1972)
Silent Running(1972)
監督:ダグラス・トランブル
出演:ブルース・ダーン
評価:75点
皆さん、ブルース・ダーンって
俳優ご存じですか?
そう、「ネブラスカ」とか
「ヘイトフル・エイト」に
出ている、ちょっと可哀想な
おじいさん役が多い俳優です。
そんな彼が若かれし頃に
出演したB級映画がある。
それが「サイレント・ランニング」だ!
監督は「2001年宇宙の旅」
「ブレード・ランナー」等数々の
名作SF映画の特撮を手がけた
ダグラス・トランブル。
しかし、劇中のほとんどが
ブルース・ダーンが
ロボットと戯れるだけという
シュールな映画だ。
今回、ディスクユニオン新宿店で
800円ぐらいで買ってきたので
紹介するぞ~
「サイレント・ランニング」あらすじ
地球の植物が全滅し、宇宙でかすかな植物を保存している遙か未来。
植物管理船で働く従業員に
地球からあるメッセージが届く。
それは計画の失敗に伴う、
宇宙船内の植物破棄の命令だった。
みんな諦めモードで
植物破棄の作業に移る中、
植物に愛着のある従業員は発狂。
仲間を殺して宇宙の彼方へ
逃亡するのだった…
うあぁぁぁぁぁ!
本作は、宇宙独りぼっち映画である。
そう聞くと、常にポジティブシンキングで
困難を乗り越える宇宙飛行士を描いた
「オデッセイ」を思い浮かべるが、
本作は180度違う。
「インターステラー」に出てきた
発狂する博士目線。
そう、頭のおかしい人目線で
描いた宇宙独りぼっち映画なのだ!
なので、前半からクライマックスだ!
「俺は植物を守るんだもん!」
と発狂した宇宙飛行士が斧で
爆発崩壊しかけのドーム内で
味方を殺害。
そして、しょぼいロボット
と一緒に逃亡するのだ!
「ネブラスカ」や
「ヘイトフル・エイト」
のブルース・ダーン
の強いので、
本作の彼は非常に新鮮だ!
そして、宇宙独りぼっち
になってからの彼の演技が
これまた凄い!
独りじゃ寂しいからと、
ロボットにポーカーを
教えようとする。
上手くいかないと、
ロボットにキレはじめるのだ。
また、宇宙船修理にロボット
3体向かわせるものの、
一体が宇宙の彼方へ
吹っ飛ばされてしまった
時の彼の哀しそうな
顔にまた狂気を感じる。
そして、狂気、
狂気、狂気の末に
救いがあるのかと
思いきや…切ない
音楽と共に狂気で
終わるのだw
昔はよくテレビで
放送されていたのだが、
今となっては、
もはや狂気過ぎて
なかなかテレビで
観ることのできない
レア作になっている。
TSUTAYAとかで
見かけた際は
縁だと思って
借りてみてはどうでしょうか?
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