きっとここが帰る場所(2011)
THIS MUST BE THE PLACE(2011)
監督:パオロ・ソレンティーノ
出演:ショーン・ペン、
フランシス・マクドーマンドetc
評価:70点
今週末4/16より公開のパオロ・ソレンティーノ
最新作「グランドフィナーレ」。
当ブログでも紹介した
「追憶のローマ
」と彼の
作風は浮遊感のある映像に
味わい深い音楽で「人生」
を包む作風で有名である。
そんな彼の
「きっとここが帰る場所」
を今回扱います。
「グランドフィナーレ」を
観る前の予習にいかが?
「きっとここが帰る場所」あらすじ
時代に取り残された、引きこもりのロックシンガー。
ある日、疎遠だった父の危篤の
知らせを受ける。
飛行機恐怖症の彼は、
船で向かうと父は亡くなっていた。
哀しみに暮れるロックシンガーに
父は「ナチスの残党を探してくれ」
とのメッセージを残していた。
かくして彼はアメリカ横断の
旅に出るのであった…
ドラッグ・クイーンではありません
冒頭、ショーン・ペン扮する
奇抜な格好ロックシンガーが
皆に笑われて鬱になる
シーンがずっと続く。
一見すると、ドラッグ・クイーン
かな?と思うのだが、
彼は「時代に取り残された
ロックシンガー」っていう
設定だそうです。
音楽ファッションって下手すると、
時代遅れで「ダサイ」ってなってしまう。
その世間的に「ダサイ」って
なってしまったファッションに
アイデンティティを持ってしまっている
が故の苦悩が描かれている。
常に自堕落、破滅的な生活を
贈っている彼が
「外」に出ざる負えない状況。
「父の死」。
これによってアメリカ横断するのだが、
この道中がこれまた味わい深い。
サカナクションのライブを
彷彿させる、コンサートに出向いたり、
カフェで卓球対決をしたり、
ってか旅に出る目的が
ナチスの残党捜しって時点で
特殊すぎるw
そんな特殊な道中なんだけれども、
旅を通じて段々
自分の内面の殻を破っていく
様子が感動的で共感する。
特に、ラストに魅せる
美しすぎるショーン・ペンの
笑みに全身痺れました!
「グランドフィナーレ」では
どんな人生の物語を
魅せてくれるのか楽しみである(*^_^*)
「Taking Heads」がこれまた
聴かせるんだよね~
サントラがほしくなる
スコアの数々にも注目だ!
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