白鯨との闘い
監督:ロン・ハワード
出演:クリス・ヘムズワース、ベン・ウィショーetc
評価:60点
昨日、映画ファンの集い主催の
試写会でマイティ・ソー役で有名な
クリス・ヘムズワース主演の
サバイバル映画「白鯨との闘い」
を観てきたぞ~
「白鯨」が原作ではない!!
邦題で誤解されがちだが、本作はあのメルヴィルの文芸小説「白鯨」が原作ではないことだ。
メルヴィルの「白鯨」が誕生するきっかけとなった
航海事件を基にした小説「復讐する海 捕鯨船エセックス号の悲劇
(ナサニエル・フィルブリック)」が原作なのである。
故に、この時点で映画製作陣の戦略「上手いな~」と唸らせられる。
なんでかって?メルヴィルの「白鯨」は百科事典と呼ばれるほど、
小説中に鯨の生態系や当時の捕鯨技術が事細かく記載されており、
ドラマ部分以上に脇の部分が評価されている小説である。
故に安易に映画化すると、原作ファンから苦情が発生しやすい
危険な作品である。しかし、本作は「白鯨」から逸らした
ところを映画化しているため、そういった批判を回避している。
んで、映像面に全力を注いでいるのだ!
船に酔うか、それともクリス・ヘムズワースに酔いしれるか?
本作は、3Dでできるだけ中央席で観ることをおすすめする。
なんたって、船酔いが体験できる作品なのだw
劇中のほとんどが激しい航海シーンである。
嵐や巨大鯨との死闘の様子を、
揺れの激しいカメラワークで追う。
まるで、荒ぶる船に自分たちも乗り込んでいる
気分を味わえるのだ。んで凄いところは、
画面は揺れているものの、キチンと状況は分かる
ようにコントロールされているので、観辛くない点だ。
試写会自体は2Dで観たのだが、これは3Dで
観ると面白いだろうな~
そして、もう一つの特徴は
クリス・ヘムズワースのマッチョさを拝める点だ。
正直、俳優皆綺麗すぎてリアリティは大きく
損なわれているものの、皆格好いい♡
特にクリス・ヘムズワース扮する、
船長に昇級できずムカついている
意識高い系船乗りが勇ましすぎる!
冒頭、帆すら順調に展開できない部下に変わって
スルスルスル~と柱を登り、
部下の代わりに展開する勇ましさ(*^_^*)
惚れますね~
んで、ただの意識高い系かと思いきや、
後半になればなるほどカリスマ性を発揮して、
使えない船長の代わりを果たしていく
過程がブンブンお気に入り。
ちょっと、嵐のシーンまでストーリーが鈍重で
歯がゆいところこそあったが、
嵐からの白鯨との闘い、
そして地獄の航海旅後編は熱くなること
間違いなしの作品でした。
>日本公開は1/16(土)TOHOシネマズ新宿他にて、航海にでようぜ!
P.S.余談だが、「スターバックスコーヒー」の名前の由来は
「白鯨」の一等航海士スターバックスから取られている。
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