“Ç”スタローン好演「ロッキー」新章「クリード チャンプを継ぐ男」

クリード チャンプを継ぐ男(CREED)

クリード チャンプを継ぐ男

監督:ライアン・クーグラー
出演:シルベスター・スタローン、マイケル・B・ジョーダンetc

評価:50点

「スター・ウォーズ」も新章始まったが、
「ロッキー」も新章始まったことを
ご存じだろうか?
「フルートベール駅で」でサンダンス映画祭を盛り上げた
新鋭監督ライアン・クーグラーが、
スタローンに脚本を持ち寄り交渉した
結果登場した本作。
果たして…

ロッキーに愛を込めて

「ロッキーⅣ」でドラゴに殺されたアポロには
息子がいた!
証券マンとして働いていた息子クリードに
オヤジの血が流れており、
突然仕事を辞職ボクサーとしての
道を選ぶ。そして、トレーナーとして
ロッキーに会いに行くのだった…

「ロッキー」シリーズといえば、
横からタイトルが流れ、
激しいボクシングシーンで始まる
イメージが強いが、本作はそれが
ないファンサービスが薄い作品である。

そして、監督2作品目のライアン・クルーガー
の脚本は結構甘いなと感じてしまう。
収容所からアポロの奥さんに引き取られ、
喧嘩早い性格から何故証券マンになれたのか?
なんで昇進後すぐに辞職届を出したのか?
プロットをなぞっただけで理由付けがない。
「ライバルに息子がいた」というよくある
続編の作り方だけに、この冒頭の説明描写
は非常に重要である。

そして、ロッキーの使い方。
老いぼれてしまった「ロッキー」を
勇気づけて奮闘させるってところが
「ロッキー ザ・ファイナル」から変化がない。
というよりかはもっと弱体化して、
トレーナーとしてボクサーとして微妙感が
否めなくなっている。
まあ前作から9年後だからしょうが無いのだが、
折角かつての仲間と協力して
クリードを教育する場面があるのだから、
その要素を活かして、
身体は衰えたが、ボクサー魂はあるぜって
雰囲気は出して欲しかった。

とはいえ、本作はスポ根ものである。
故に試合のシーンは抑え所を
わかってらっしゃる。
スローモーションと長回しを使い、
音響もボクサー達の息づかいを捉える。
「ロッキー」シリーズならではの、
少ないボクシングシーンの
演出に力を入れ、
待って待って待った観客に
興奮と喜びを与える伝統は引き継がれている。
それこそ、今回の荒々しい強敵
コンランとの激闘は試合結果含めて
熱くさせられる。

新人が強敵に必至に食らいつく。
これこそ、クーグラー監督の
バックグラウンドも反映されている。
「ロッキー」シリーズという大きな
看板を、直接大御所に持ちかけて
映画化し、なんとかして成功させようとする
様子。残念ながらブンブンが観た感じだと、
大成功とは言えないものの、
クーグラーの闘志には敬意を称したい。

それにしても、「スター・ウォーズ


ワイルド・スピード

」「クリード」と
今年は、新しい時代を迎える記念碑的
7作目が沢山公開された年だな~

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