映画 ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年
監督:高木淳
出演:TARAKO,ローラ、劇団ひとり、中川大志、
パパイヤ鈴木、渡辺直美、トータス松本etc
評価:55点
世間はクリスマスモード、
ちびっ子たちも念願の冬休み到来で
ウキウキしている頃だろう。
この時期の映画も充実しており、
アニメだと「I LOVE スヌーピー
」、
「映画 妖怪ウォッチ
」、
大作だと「007/スペクター
」
「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」など
目白押しである。
そんな最中、多くの注目作に戦いを挑んだ作品が
ある。それは「映画 ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年」
だ!あのサザエさんと双璧を成す日曜日・国民の顔「ちびまる子ちゃん」
だ。あの「ちびまる子ちゃん」が、グローバルをテーマにした
作品を作ったそうなのだが果たして…
グローバル化にしては危険すぎるキャスティング
本作、なんとあの大富豪「花輪君」の家に外国人が大量集結、んでまたまた花輪財閥の力でまる子たちの家へホームステイ
させる。そんな外国人役のキャスティングが、
国際文化学部のブンブンから見ると非常にヤバい。
まず香港人の声優をローラが務めている、
おいおい彼女はバングラデシュ人、日本人とロシア人の
クオーターだぞ。さらにイタリア人は中川大志、
インド人は劇団ひとり、ハワイ人はパパイヤ鈴木、
ブラジル人は渡辺直美だ。
ここは、ちゃんとハーフか日本語ペラペラな
外国人使おうぜ、ハワイ人だったら最低でも
クリス・ハートを使うとかさ…
なんだけれど、実際観ると役者が本気で
演じており全く違和感がない。
特に、劇団ひとりが演じるインド人。
観ただけじゃ絶対劇団ひとりと
分からない程ステレオタイプの
インド人を熱演していた。
パパイヤ鈴木も、ハワイにいそ~
な雰囲気を醸し出している。
まる子の相手方のイタリア人を
演じた中川大志の片言も
リアリティがある。
ローラは流石に無理があったが、
危険すぎるキャスティングは
見事グッドなラインを超えて見せた。
「ちびまる子ちゃん」は昭和のレプリカ
本作を観ると、今となっては想像つかない
出来事が次々と起きる。
まる子のファッションのダサさ(CHILD T-シャツのダサさは格別)、
黒電話、人捜しに電話帳を使う様子、
浴衣を作りに個人経営の布屋を訪れる様子。
今となってはフランチャイズやスマホ、ネットの世界の
台頭により失われた昭和日本の文化が、
「ALWAYS 三丁目の夕日」の様に露骨ではなく
さりげなく演出されているところに見応えを感じる。
子どもと観に行って、観終わった後に、
「昔はね、友だちと会うのに分厚い電話帳を
使ったのよ」みたいなコミュニケーションが取れる
ではないか。どうやら本作は海外に売るようだ。
流石に、あのステレオタイプすぎる外国人像は
どうかしている、特にブラジル人とインド人から
苦情が来そうだが、誇張しない日本の生活を
映す点では申し分ないであろう。
とはいっても、とはいっても、
ちびまる子ちゃんは日曜日のお茶の間で
観るもの。ドラえもんやクレヨンしんちゃんのように、
壮大な物語になることなく、
ただただ外国人のお友達と10日間過ごすだけ。
シリアスな問題も起こらず、花輪財閥の手腕に
支えられる様子のみが映し出されるのみ。
「スター・ウォーズ
」「妖怪ウォッチ」差し置いて
本作を観る人が多いかと言えば、厳しい結果が
返ってくるのは必至と言える。
ただし、もしあなたがちびまる子ちゃんのファンで
あれば一見の価値ある。なんと、まる子のおばあちゃんの
衝撃的な素顔が観られるぞ~w
余談だが「ブラジルから来た少年」の予告編張っておく。
ナチスハンターの話ですw↓
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