エベレスト3D(EVEREST)
監督:バルタザール・コルマウクル
出演:ジョシュ・ブローリン、ジェイク・ギレンホール、
サム・ワーシントン、キーラ・ナイトレイ、エミリー・ワトソン、
ロビン・ライト、森尚子etc
評価:75点
もし、あなたが山登りが嫌いなのに
大好きな彼女や友だちから山登りに
誘われたらどうする…?
そんな問題に答えてくれる作品がある。
「エベレスト3D」だ。
2009年公開の「アバター」から早6年。
当時は、3D革命とは言いつつも
字幕を観ると奥行き感がなくなってしまったり、
頭が痛くなるような3D映画が
ようやく本作あたりの超大作から
観客に映画館でしか味わえない
リアリティを提供できるようになった。
来年のアカデミー賞の視覚効果賞は
「ザ・ウォーク」とコイツで3D技術対決になりそうだ。
つまり、出来るだけ最善で観ると
マジで遭難を体験できる優れものなのだ!
これを観たら、絶対山に登りたくなくなる。
そんな「エベレスト3D」を前から4列目
で体験してきたぞ!
エベレストにエゴがむき出される…
エベレスト…それはネパール・ヒマラヤ山脈にある世界で一番高い山である。
そして変化の激しい気候、人間が生存できないほど酷寒で
登山するのにあまりにも危険が故に登山料は100万円を
余裕で超える。
しかしながら、「そこに山があるから」と
多くの冒険者・登山家がこの山に挑戦する。
そして本作は1996年に起きたエベレスト最大の
遭難事故が描かれている。
大抵、この手の遭難ものはヒーロー役が
登場し、全力で仲間を助けるのだが、
そんな道徳は標高8000mの世界では存在しない。
登山者は皆、一生分に近い大金を払って
エベレストに挑む。そのプライド故に、
どんなに危険な状態になっても
「行かせてくれ、行かせてくれ」と言う。
そして渋滞が起きようなら喧嘩が発生する。
猛吹雪で過酷な環境下でのトラブルは
登山者にストレスを与え互いに軋轢を生む。
これを観ていると、単に3Dが凄い映画では
ないことがわかる。
登山により人間のエゴがむき出され
他人を傷つけ合い滅びていく。
生き残るためには運と権力を
使わなければ山を下りられない。
こりゃ恐ろしい。
そして、長年の3D研究の末編み出された
レイヤーを意識させる3Dテクニックに
よって観客は雪崩にビビリ、
崖での緊迫する登山に「あっ」と
悲鳴を言わせられるであろう。
本当に、あの現場に「イントゥ・ザ・ワイルド」
の原作者ジョン・クラカワーがいて、
一足早く下山していたが為助かっていたと
知るとまた人生はやっぱり運なんだなと
思う。
ブンブンは山登りは好きではない。
よって、この作品は登山に誘われた時に
誘った者に魅せる作品として
ストックさせておこうw
↓日本でもエベレスト映画が作られた模様w
↓こっちの遭難映画も凄いぞ「八甲田山」
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