“Ç”「FOUJITA」公開記念!小栗康平監督作「死の棘」を観る

死の棘(THE STRING OF DEATH)

死の棘

監督:小栗康平
出演:松坂慶子、岸部一徳etc…

評価:85点

もうすぐ東京国際映画祭開幕しますね~
そのコンペティション部門で異様な雰囲気を
醸し出している映画がある。

「FOUJITA」だ。
オダギリジョーにフランス語を
話させ、戦前フランスで活躍していた画家
藤田嗣治を演じさせた作品だ。
邦画とは思えないほどの
少ない台詞長回しで描いているこの
作品の監督が小栗康平である。

今回は「FOUJITA」公開記念で、
小栗康平監督作「死の棘」を解説するぞ!

男子必見!不倫の代償!

世の中には、様々な不倫映画がある。
「ストロボ・エッジ」だって或る種の不倫映画だ。
多くの不倫映画は、男が大惨事に
陥るのだが、この映画を観ると
他の作品がお子様カレーに見えてくるだろう。

岸部一徳扮する夫は妻(松坂慶子)に不倫が
発覚してしまう。妻は精神を病んでしまい発狂。
最初は夫、必至に看病しようとするが
全然駄目。もう駄目だと思い、
誤り罪を認めるがそれでも駄目。
どんどん互いに追い詰められていく….

自分もそうだが、過ちを犯したら
すぐに誤るようにしている。
しかし、その技が使えないとなると
互いの関係修復が一気に難しくなる。

長い間、重い罪を背負って人生を歩まねばならない
苦痛を乾いたタッチ、徹底した台詞のカットで
痛々しく描いている。
画面からは常時ヤバい匂いが漂っていて、
男子にとってはホラー以外の何物でもない。

岸部一徳×松坂慶子

今作で驚かされるのは、
役者の演技。「五番町夕霧楼」の松坂慶子の
狂っている演技。カナシミとニクシミが
混ざり合った表情がマジで怖い。

んで、いつもは陽気な脇役ってイメージの
強い岸部一徳が愛人を殺さないか
とハラハラしながら絶望のどん底で
思い十字架を背負って歩くキリストのように
あがく哀愁漂う男を熱演している。

小栗康平といえば、以前「泥の河」
観て苦手意識を持ってしまったが、
「死の棘」は面白かった。

男子よ!不倫をするとどうなるかを
知るためにコイツを観てみよう!


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