“Ç”初心者も大満足「アンフェア the end」篠原涼子事態完結す!

アンフェア the end

アンフェア the end

監督:佐藤嗣麻子
出演:篠原涼子、永山絢斗、阿部サダヲetc

評価:70点

マンガ大国、ネタ大国の日本も
映画産業は斜陽である。
年々、興行収入の総額は減る一方であり、
いかにしてヒットコンテンツを作るかで頭を
悩ませている。

下手にマンガ原作の作品を映画化すれば、
ファンから叩かれる。SFなら尚更巨額の費用も
批評家にけなされ水の泡に…

ってことで、映画より低コストで作られる
ドラマがヒットしたとき、二匹目の、三匹目の
ドジョウをゲットしようとする。

しかし、ドラマの映画化が危険なところは、
「果たして『映画館』で観るに値する作品か?」だ。

すでに2作映画版が作られ、黒幕を焦らしに焦らした
「アンフェア」シリーズ完結編は、
その点非常に『映画』の作りをしている
良作だったと言えよう。

「アンフェア the end」あらすじ

ブンブン、正直テレビ版も映画版も「アンフェア」
は観たことがなかったのだが十分楽しめた。
でも一応あらすじを書いておこう。
原作は秦建日子の「推理小説」。
バツイチ凄腕デカ雪平夏見は、
自分の父を殺した奴を捕まえようという
意思でのし上がっている。
しかし、犯人を探すうちに国家を裏で
操る組織が関連していることが分かり、
組織からはもちろん警察からも命狙われる
羽目になる。そんな中、交渉で
機密データを入手した雪平は
孤軍奮闘、真相へと近づくのであった…

日本が誇れる濃厚なスパイ映画

偏見だが、「ミッション:インポッシブル」や「007シリーズ」を見慣れている
ブンブンからすると、日本がスパイ
映画を作ることに対して抵抗感を示す。
中学生の学芸会かなと思ってしまう。
しかし、「アンフェア」はマーケティングを
国内に限定しているのがもったいない程、
全て上手いのだ。二重三重スパイ構成で、
「あいつ黒幕じゃね?」と思ったら、
違ってたり、と思ったら別の形で驚きを
与えてくれる。絶体絶命の危機も、
あっと言わせる方法で切り抜けるので
非常に見応えがある。また、
今回一番驚いたのは、雪平が謎の男と
車で逃走するシーン。車内から激しい
カーチェイスを描くことでリアリティを増している。
「太陽を盗んだ男」の時代以降、日本ではなかなか激しいカーチェイスを見られないのだが、
このショットは映画館で観ると圧巻である。

そして、映画2本も作りファンから犯人を教えろとコナン張りの
オーラを受け取ってか、今回明らかにthe endなラストを
用意している。その潔さもまたよろしい。
そして、監督がまさかの女性監督・佐藤嗣麻子。重厚なサスペンスを
作った彼女は今後もよい作品が作れるだろうと期待が高まりました。

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