インサイド・ヘッド(INSIDE OUT)
監督:ピート・ドクター
声の出演:エイミー・ポーラー、フィリス・スミスetc
評価:75点
先日ピクサーは中国の「カーズ」パクリ問題を
抱えてしまった、そんな矢先にまさかの
日本で似た内容の映画が公開されており、
まさにフラストレーション溜まるであろう
時期。まあ、カーズ問題は明らかに
中国の制作側がパクったであろう。
しかし、今回「インサイド・ヘッド」と
「脳内ポイズンベリー」は単に事故であろう
と信じたい。一応、英語版wikiにも
「脳内ポイズンベリー」の項目はあれど。
さて、全回「脳内ポイズンベリー」を
高評価したブンブンですが
果たして「インサイド・ヘッド」は
どんなもんなのだろうか???
大人向け心理学ドラマ
ピクサー映画って、一貫して
子ども向け映画に見せかけて大人の
子育て事情を描き続けている。
そんな実は大人向け映画を作る
ピクサーが今回、本気出しすぎて
子どもを置いてけぼりにしたw
と同時に非常に面白い脳内ワールド
を魅せてくれた(*^_^*)
天真爛漫な少女が父親の転勤で
サンフランシスコにやってくるが
環境に溶け込めず、鬱になる。
その時、脳内でどんなことが
起きているかがよくわかる
作りになっている。
急にばからしいことが出来なくなったり、
ヨロコビの感情がなくなり、
常に苛々している。
そんな、地獄…うん子どもには
辛すぎるだろう。
「レム睡眠」とか「抽象概念」とか
難しい心理用語もばんばん多発する
容赦なさ。ある意味、
「オトナ帝国の逆襲」かな?
カナシミの役割
この話で非常に重要なキーを
担っているのは「カナシミ」の
役割。マジでつかえねー
と思うほどの陰キャラ。
物語上、必ず「カナシミ」に
意味づけするシーンが
ある。そう思って観ていたら、
非常に厄介な説明を
軽ーく流していた。
ネタバレになるので言えないが、
「負」もまた利用できるって
話、子どもにわかるかな~。
そしてブンブンは、
この役割によく苦しめられて
いたことが分かったぞ!
なんだか、観ているうちに
まるで自分がカウンセラーを
受け、無意識にあるものを
引きずり出される気がしたぞ~
キャラクターが残念
そんな奥深く、面白い作品
「インサイド・ヘッド」。
「脳内ポイズンベリー」では
実写でよく描いたと賞賛したが、
これもまた素晴らしい心理分析
映画。ブンブン、悩んだ末に
「引き分け」と決断しました。
そんな「インサイド・ヘッド」
のひじょーに残念なところ。
それは…キャラクターである。
日本には、カピバラさんやしろたんと
言ったかわいいキャラ、秋葉原にでも
行けば萌えキャラに溢れている
キャラクター大量生産国家な為、
「インサイド・ヘッド」の
キャラクターがすんげー
ダサく見える。
「モンスターズ・インク」の時は、
まだキャラクターグッズ欲しいかもと
思ったが、これじゃあね~と思ってしまう。
かなり致命的だ。
どうしても、萌えアニメに慣れ親しんでいる
族にとってはアメリカの人間っぽいキャラ
はC級感に満ちあふれていた…
ともあれ…
ともあれ、これは最近
上手くいっていない人、
や悩みを抱えている人が
観るとフロイトよろしく
無意識にあるものに
気づかされる作品である。
ところで、映画前にドリカムの
「愛しのライリー」の音楽映像が
流れるが、そもそも今回の
前座アニメが歌モノなので
非常に鬱陶しい。
懐メロっぽくて良いんだけれど、
劇前に流されると
俺のムカムカが炸裂しそうに
なるので流さないで欲しかったなー
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