愛を積む人
監督:朝原雄三
出演:佐藤浩市、樋口可南子、北川景子、野村周平、柄本明etc
評価:70点
エドワード・ムーニー・Jr.の小説「石を積むひと」原作。
舞台を北海道に移して描くヒューマンドラマ
「愛を積む人」を観に行ったぞ!
なんと、予備知識ゼロで観に行ったのだが、
ただ佐藤浩市が石をツムツムする話ではなかった…
釣りバカ人情モノ復活
なななんと!
監督がまず、朝原雄三!
あの「釣りバカ日誌」シリーズの監督ですよ!
しかも、舞台は北海道
「釣りバカ日誌20 ファイナル」で
有終の美を飾り幕を閉めた地での映画。
それ故に、随所に絶妙な笑いどころを
魅せてくれる。
前半は、妻の頼みで石塀を作ることになった
佐藤浩市扮する男が、
雇った無口な高校生と一緒に
石をツムツムする。
てっきり、男が段々無口な高校生と
打ち解け、妻の死からさらに友情を
深めていくと思いきや、
中盤で全力脱線する。
高校生の過去が明らかになり、
どんどん思わぬ方向へ…
男も忌まわしい過去と
対峙しないとあかんことになり…
アレッ予告編ざっくり観た感じ
こんなんじゃなかったぞ(汗
壮絶…しかし笑いあり
ここまで読んだ読者なら、
これは相当悲劇的な話であろうと
思うだろう。
しかし、これが…笑えるんですw
流石、何年も「釣りバカ日誌」シリーズ
を描いてきた監督作品だけに、
人生の修羅場を神業とも言える
ユーモアで悲劇を描きつつも
クスリと観客を笑わせてくれる。
特に今回、柄本明の使い方が
非常に上手かった。
人間のギャップを描くことで、
物語が面白くなる、観客を引きつける
ことをしっかり意識。
邦画にありがちな竜頭蛇尾感を
かなり抑えることに成功している。
但しラストのアレは…
人情喜劇を描かせたら、
ハズレなしの朝原雄三監督作品ですが、
ラスト近く、男がある目的で
とある場所に行くシーンがあるのだが、
コレが切れ味わるいんだよね~
何で、折角こだわりの風景描写を
魅せていたのに、最も絶景が撮れるで
あろうアノシーンで天気描写を誤ったのか
いささか疑問である。
ただでさえ、衝撃的な変化球描写が
あるんだから、あそこはベタな
シーンでいいんじゃないかな~
そのシーン一つで、物語が
激しく失速し、
サブエピソードが邪魔なモノへと
思えてきた。
うーむ、別にツムツムしてろって
言いたいわけじゃないんだけれどね~
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