ロスト・リバー(LOST RIVER)
監督:ライアン・ゴズリング
出演:イアン・デ・カーステッカー、シアーシャ・ローナンetc
「ブルー・バレンタイン」「ドライヴ」等、
近年ダークな作品の主役で有名な
俳優ライアン・ゴズリングがなんと
映画を撮りました!
昨年のカンヌ映画祭で上映されたものの、
批評家評判がすこぶる悪かったようで
日本公開が危ぶまれたが、
ヒューマントラストシネマ渋谷で
5/30(土)より無事公開されました。
予告編を観ると、幻想的な演出、
まさにニコラス・ウェンディング・レフン
の技術を活かした作風で面白そうなのだが
いかに…
まず、あらすじ
この作品、これから観る人は
あらすじを頭の片隅に
入れて観た方が良い。
正直、難解すぎる地雷作だからだ。
ある寂れた町ロスト・リバーに
ギャングが支配するようになり、
青年は鉄くず拾いで生計を立てるのが厳しくなる。
ロスト・リバーがこうも寂れた理由は
呪いとの噂を聞きつけた青年は、
隣家の少女と共に謎の解明に挑む…
ビジュアルは凄い…のだが
カンヌの時から、ニコラス・ウェンディング・レフン
のような強烈なビジュアルに感銘を受けた。
レフン監督とは「ドライヴ」「オンリー・ゴッド」
で仕事をしたゴズリングさん。
色盲(レフンは色盲を煩っている)故に
描ける強烈な赤や紫を見事に
再現していた。
しかし、ストーリーがレフン映画以上に
訳がわからん。
ギャングは怖そうだが、
主人公の青年全然生命の危機に陥っていない。
嫌がらせはあるが、
ただのチンピラだ。
まあ、確かに貴重な収入源である
くず鉄拾いを禁じられたら、
生活はできないが、
何故かそっから「呪い」を解こうと
一気にオカルトチック、
まさにダリオ・アルジェント映画
みたいな展開になってくるのだ。
構造も、謎の館でストリップダンサーとして踊る
母親と対比になるが、いまいち多重構成感を
強調する意味がわからない。
唯々、アングラなトンデモストリップ描写と
美しい自然描写を無闇に対比しているように
しか見えない。
母親、隣家の少女をギャングや貧困から
救うために頑張る青年ってのは、
分かるが、イメージの挿入が
奇抜すぎてブンブンお手上げである。
「アンダー・ザ・スキン 種の捕食」
みたいなゲテモノ映画が
好きな人以外はあんまり、挑戦する
映画ではなかったかなm(_ _)m
余談:地震発生
映画観てたら、震度5ぐらいの地震が
来てまさかの一時中断になった。
映画館って、返金沙汰を避けるためか
結構地震があっても中断しない。
そもそも、館内の地震情報スピーカーを
切っていたりする。
前、「謝罪の王様」を観たときに
震度4ぐらい、結構な揺れに遭遇したが
中断にはならなかった。
しかし、今回は流石にでかすぎたから
中断とのこと。でも…エンドロール数秒前
なんだよね、中断場所がw
まあ、災害時は客の安全最優先。
しょうがないねww
「ロスト・リバー」予告編
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