オール・ユー・ニード・イズ・キル(Edge of Tomorrow)
監督:ダグ・リーマン
出演:トム・クルーズ、エミリー・ブラントetc
桜坂洋の同名ラノベを映画化した作品。
昨年、ブンブン見逃してしまったのだが、
観てビックリの大傑作でした。
ゲーム感覚を表現
タイムループに巻き込まれた
男がエイリアンと戦う。
死ぬ度に戦場に派遣される前の
軍基地に戻される。
しかし記憶は残っている為、
敵の行動パターンを把握、
仲間を迅速に集め、
エイリアンの本陣に
殴り込みに行く…
これ、ムジュラの仮面じゃん!
イベントをこなしていく
ところ、映像の質感が
まるでゲームを
しているみたいで
ただ、映画化したんじゃない。
拘っていた!!
恋愛の描写が上手い
主人公の男はタイムループを
する度に、凄腕女に会いに行く。
最初はヘナチョコ、トムさんだが、
段々マッチョマンに進化していく。
そうすると、彼女と如何にして
ハッピーエンドを迎えられるかを
悩み始める。
この時の、いろんなシチュエーションの
試し方が本当に上手い。
普通の人が映画化したら、
必要な描写だが、福神漬けみたいな
オマケ描写になるのだが、
ラストバトル前にこのオマケ描写を
伏線として使っているのだ!
この伏線のおかげで、
ラストバトルがめちゃくちゃ熱い(^O^)
そして、トムさんかっこええ!
日本愛
日本のラノベを映画化しているだけに、
日本愛溢れる描写が多い。
武器の選択画面が日本語メニューに
切り替わり、しどろもどろに
なるトムクルーズ。
トムクルーズが他の兵隊に絡まれる
シーンに飾られているポスターに
「入隊しよう」と日本語が
書いてある!
なのに、一昔前の作品みたいに
違和感はない。
「GODZILLA(2014)」「パシフィック・リム」
と最近の外国人は日本を描くのが上手くなった。
谷崎潤一郎から学ぶ日本映画
余談だが、先日ゼミで谷崎潤一郎の
「陰翳礼讃」を扱った。
そこに、外国人が何故日本を描くのが
下手なのかのヒントが書いてあった。
欧米人は、オバケも建築もそうだが、
光を大切にする。オバケは透明に
する。建築は光が部屋全体に
いきわたるようにガラス張りにする。
しかし、日本は暗闇の中に一点の光を
強調しようとする。大昔の家、
襖の奥、建物の深部の壁が金箔な理由は
外の光を反射させ光を入れる為にあると言う。
そう言えば、日本の古典名作を外国人が
映画化すると「MISHIMA」や「スリーピング・ビューティー/禁断の悦び」みたいに煌びやか過ぎる。
しかし、最近の「パシフィック・リム」のような作品は、かなり陰翳のつけ方が日本寄りで故に違和感が少ない。
「オール・ユー・ニード・イズ・キル」は、
戦場の荒涼とした雰囲気を強調。
汚ーく、演出されていたから
違和感なく日本描写を
溶け込ませることに成功できたの
だろう。
トムさんの
「ミッション・インポッシブル:ローグ・ネーション」
が夏に控えているが、
それを観る前にコイツでテンション
上がりました。楽しみやなー(^O^)
「オール・ユー・ニード・イズ・キル」予告編
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