ジャック・オーディアル、コンペ進出!
今回、カンヌ映画祭コンペに入っている
ジャック・オーディアル監督作「DHEEPAN」。
結構、面白そうですよ。
スリランカの市民戦争でパリ郊外に
逃げてきた一家の、サバイバルを
描いた作品。
フランスっておしゃれなイメージが
強いが、実際に行くと移民が多いこと
多いこと。そして、移民が貧しい
生活をしているのを見ざるえないのだが、
中々映画の中では描かれない。
最近、「最強のふたり」「サンバ」
とフランスのリアルを描き始めている
中の今作。安定感のある作風の
オーディアルならいい作品に
してくれるであろう。
君と歩く世界(De rouille et d’os)
監督:ジャック・オーディアル
出演:マリオン・コティヤール、マティアス・スーナールスetc
フランス語タイトルがやけに渋い。
直訳すると「サビから、骨から」、いかちいw
ただ、作品を観ていくと、確かにぴったりだ。
シャチの調教中に事故で足を失う。
悲しみにくれる、彼女をスーパーのバイトと
ストリートファイトで生計を立てる
粗野なシングル・ファーザーが支える。
さびきった男から、失った骨から
お互いを支え合うという意味でタイトルを
つけたのだろう。上手い!
足の描写が痛々しい
マリオン・コティヤール扮するシャチの
調教師が事故るシーンが
めちゃくちゃ綺麗。
無音で、美しいマリーンブルー
が画面に広がる。
しかし、段々血が漂い始める。
そして次のショットでは
足がなくなってる。ひぇ~m(_ _)m
なんか、人生の途中で足や
手を失った人って最初の
数ヶ月、頭の中で足があるように
錯覚し痛みを感じるらしいが、
この作品でも描かれている。
二足歩行器に乗るとき、
めちゃくちゃ痛そうに
していた。
竹馬に乗る感覚じゃないんだね~
フランスの郊外っぽさ
この作品がリアルな所は、
男のすさんだ環境がマジで
ありそうなところだ。
荒廃した場所で、男たちが
ストリートファイトするところや、
スーパーで働く人の哀愁。
こういうのフランスで観たぞ!
フランスって休みが多くて
言いイメージがあるが、
全体的に正社員の初任給から
してめちゃくちゃ安いのだ。
下手すれば、日本より安い。
物価は高く、給料は安くて
あながち素晴らしいところではない。
そんな環境で子育てする。
しかも、母性愛の与え方を
知らないので、
子どもに虐待さながらのことを
してしまう。
ジャック・オーディアルは
まさに今のフランスを、
美しい映像でカモフラージュしつつ
描写するのが上手いと感じた。
コンペでは賞を果たして獲れるのでしょうか?
「君と歩く世界」予告編
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