VHSを借りてみた
私の地元の図書館ではVHSを取り扱っているのだが、
今のご時世ほとんどVHSは借りられないので、
予約をかけるとすぐ届く。
最近、ジャームッシュ再鑑賞に嵌まっているブンブンは、
数年前ブンブンがジャームッシュと初めて出会った記念的
作品「ミステリー・トレイン」を借りたぞ。
あの時もVHSだったな~
ミステリー・トレイン(Mystery Train)
監督:ジム・ジャームッシュ
出演:工藤夕貴、永瀬正敏、ニコレッタ・ブラスキetc
プレスリーの名曲「ミステリー・トレイン」をテーマに、
3組の男女チンピラが一つのホテルで騒動を繰り広げる
オムニバス・コメディ。
ジャームッシュがオムニバス映画に嵌まり始めた
初期の作品ですね~
しかも、相当気合い入っていて、映画の3分の1近くが
日本語!日本人のカップルが、エルビスの聖地メンフィスへ
やってくる話を工藤夕貴×永瀬正敏でやっているのだが、
異様にリアル。英語がわからず、ホテルの店員と話が
かみ合わない。特にカレシは気障なくせに
英語全く分からないところや音楽性の違いでもめそうになる
ところ。いやーあるあるだね~と見せかけつつ、
ホテルの店員にチップ代わりに上げる「アルモノ」、
それはねーよ!と外しのギャグも入れてくるから面白い。
音楽の使い方が凄い
タイトルからして、プレスリーをテーマにした
ガチの音楽映画と思うのだが、この映画では
プレスリーが御新香並の地味な扱い。
各人の珍話が中心であるのだが、
プレスリーの曲を地味ながら絶妙な使い方
している。
3つの話をバラバラ、朝から次の日まで描く。
夜のシーンでラジオをどこかしらで流し、
「ブルー・ムーン」を聴かす。
これで時間軸を演出。
この頃、工藤夕貴カップルは~
女は~と思わせる演出だ。
いや~粋な映画ですな~
ホテルの寂れた感じや、
寂れて静かな空間に流れるラジオ、
夜にぴったりな作品でした。
「ミステリー・トレイン」予告編
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