もくじ
作曲と主題歌賞の違い
今回はアカデミー賞の｢作曲賞｣｢主題歌賞｣
について扱います。
ところで、皆さん、この二つの賞の
違いってわかるかな?
作曲賞
｢作曲賞｣は主に、
映画の後ろで流れる音楽で、
所謂凄いサウンドトラックを
作った者に与えられる賞である。
主題歌賞とは違い、歌詞がなかったり、
沢山作曲する必要があるため
大変です。
いかに映画を盛り上げたか、
いかに観客の心にインパクトを
与えるかが勝負のポイントである。
主題歌賞
逆に｢主題歌賞｣は
ここぞ!と言うときに発動して
真価を得る。
例えば、昨年受賞した
｢アナと雪の女王｣の
｢LET IT GO｣は
社会現象になるほど
強烈なインパクトを与えた。
作曲とは違い、歌詞も重要視されるぞ!
作曲賞ノミネート一覧
・｢イミテーション･ゲーム｣
アレクサンドル・デプラ
・｢インターステラー｣
ハンス・ジマー
・｢グランド・ブダペスト・ホテル｣
アレクサンドル・デプラ
・｢ターナー、光に愛を求めて｣
ゲイリー・ヤーション
・｢博士と彼女のセオリー｣
ヨハン・ヨハンソン
予想:アレクサンドル・デプラ強い?いや…
今回、｢毛皮のヴィーナス｣｢ルノワール陽だまりの裸婦｣
から2014年版｢GODZILLA｣の音楽を手がける
映画作曲界巨匠のフランス人アレクサンドル・デプラ
が2つの作品でノミネート。
しかし、今回はSFや超大作の
作曲でお馴染みの
ハンス・ジマーや
ゴールデングローブを勝ち取った
チート級に泣かせる音楽を作った
アイスランドの新星ヨハン・
ヨハンソンも強い。
さて、困った。今のところ作曲賞を3つ以上
獲っているマッチョメンがおらず、
皆同列で戦っている状況。
チェ・ブンブンは自信ないが
｢博士と彼女のセオリー｣の
ヨハン・ヨハンソンに予想するぞ。
やっぱり、あのロマンチックで独特な旋律
は王道路線の｢インターステラー｣や
｢イミテーション・ゲーム｣には
ない要素。上記2作品は票割れが見込めるので、
問題はコミカルな音楽を作った
｢グランド・ブダペスト・ホテル｣の
アレクサンドル・デプラかなー
主題歌賞ノミネート一覧
(SELMA)
・Everything Is Awesome
(LEGO(R)ムービー)
・Grateful
(Beyond the Lights)
・I’m Not Gonna Miss You
(Glen Campbell: I’ll Be Me)
・Lost Stars
(はじまりのうた)
↑
曲名をクリックすると聴けるよ。
予想:レゴも良いが、
SELMAで決まりだな
アメリカ映画史上意外なことに、
初めて映画化に成功したマーティン･ルーサー･
キング・ジュニアの伝記物。
今回、相手が悪すぎて映画史に残る
はずが、全く賞レースに入れていない映画
｢SELMA｣が絶対勝てる賞を見つけた。
というよりか、勝たなかったら事件である。
今まで、日本の英語の教科書に載ったり、
アメリカ史の常識にもなっている
あの方の映画が何故できなかったか？
映画評論家の町山智浩曰く、
あの有名な｢I have a dream｣のスピーチの
使用権を遺族が管理しており、
使用許可を得るのが非常に難しいとのこと。
そこで｢SELMA｣は、なんと無許可でこのスピーチを
使うことにしたのだ!
なんと、スピーチを曲にすることで難を逃れた。
そんな経緯を経て作られた主題歌Gloryが
獲れない訳がない。
確かに、中毒性とブラックなメッセージ性のある
Everything Is Awesomeや
評判高いと聞く｢はじまりのうた｣も
あるが、この映画音楽史に残る重要な
曲を差し置いたら大事故と言えよう。
作曲賞サントラリスト
｣
・｢ターナー、光より愛を求めて
｣
・｢インターステラー
｣
・｢博士と彼女のセオリー
｣
・｢グランド・ブダペスト・ホテル
｣
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