2014年BUNBUNのベスト10映画~外邦画部門~

1.野のなななのか


日本が誇るカルト監督大林宣彦が、遺作にする気満々の超シュールなプロパガンダ大作「この空の花―長岡花火物語-」から2年。まだ、余命があると思った彼は言い残したことをこの作品に託した…「言葉のドッジボール」映画第二弾。
脱原発、戦争反対を無数の過去・現在の人々が言いたい放題言いまくる。
映像も過去と現在、場所を行ったり来たりする。「時をかける少女」をリアルに体験できるビックリ感、2年前の興奮をまた体感させてくれました。
素人がやると総スカンな世界観、大林監督なら許せてしまう。カタルシスすら感じる。
そんな映画に他の作品が勝てる訳もなかった…
「野のなななのか」予告編

2.東京難民


大学生は絶対観るべき作品。親に感謝したくなるぞ。
突如失踪した両親のせいで、授業サボりまくり遊びほうけていた
大学生がネットカフェ難民になりホームレスにまで転落する過程が
もはやホラー以外の何物でもない。借金取りに追われ、
ホストの先輩に虐められ、誰も助けてくれない。
コレを観て、なめた生活を送っているブンブンは親に感謝した。
「東京難民」予告編

3.ジャッジ!


マスコミ業界、広告業界の裏側を爆笑満載で描くラノベみたいな作品。
英語ができないダメ社員が異国でサバイバルする様子に親近感。
ランキングや賞なんて出来レース。まるで○カデミーショウのような実態を実在のCMと織り交ぜて描くので、「お話」ではあるがマジでCMフェスティバルにいる気分が味わえた。トヨタのCM良いね~。そして、サカナクションの使い方素敵である。ブンブンはこの作品を観て、外国人に話を訊いてもらえる必殺技を
開発したぞ。
「ジャッジ!」予告編

4.思い出のマーニー


ジブリ映画の中じゃかなり好きな方。
幻想的なミステリー、「さびしんぼ」みたいな切なさを
短い時間でよく描ききったなーと感動。
さりげなく思春期少女の心の動きの描写が繊細で
まるで「西の魔女が死んだ」みたいな小説を読んでるような作品だ。
「風立ちぬ」「かぐや姫の物語」よりも外国人にオススメしたくなる作品。
ようやくアンジェでも公開で興奮だw
「思い出のマーニー」予告編

5.白ゆき姫殺人事件


みんな知ったかぶりする。何でも評価する。ゴシップの洪水現代社会を
コミカルに描く作品。二転三転する演出。ヒロインの化けの皮がはがれていく、主人公が破滅する様子はまさに「今」を表している。
これを観てツイッター怖いなと思いつつ始めたブンブンでしたw
「白ゆき姫殺人事件」予告編

6.喰女-クイメ-


「オーディション」のような怖い三池映画が復活。メチャクチャ怖い「東海道四谷怪談」に対する挑戦。
どこからが現実でどこからが四谷怪談。
誰が生きているのか分からない怖さがたまらない。
海老蔵の危険な男の演技はマジで上手いぞ。
「喰女-クイメ-」予告編

7.超高速!参勤交代


おちゃらけ時代劇なんだけれど、タイトルのキャッチーさ、
とんちの斬新さ、何よりも意外すぎるほど真面目で大迫力な殺陣
に期待を良い意味で裏切られたぜ!
特に後半の殺陣シーンは三池崇史の「十三人の刺客」のアレに
匹敵するほど沢山の人物を抜群の編集でクールに仕立て上げていて
爆笑の後の大興奮にお腹いっぱいになりました。
「超高速!参勤交代」予告編

8.私の男


二階堂ふみは今年ブラボーなぐらい妖艶な演技を魅せてくれた。
「日々ロック」の大酒飲みツンデレアイドル役も素敵だったが、
この暑苦しいぐらい危ない女感溢れる演技も素敵だ。
ソ連映画のような景色描写にも注目!
「私の男」予告編

9.TOKYO TRIBE


園子温版「レ・ミゼラブル」は爆笑と暴力が一体化してカオスだ。
竹内力の歌が聴き取り辛かろうが、しょこたんがブルース・リーの
格好して戦おうがどれも様になっていて楽しい。
一番気に入ったのは、染谷将太のラップのキレ!ナレーター役として、物語の進行を助けるポジションなのに、
彼もラップ。観終わった後、「トーキョートライヴ ネバネバトライヴ」と
彼の声が脳内に響きわたった。
「TOKYO TRIBE」予告編

10.るろうに剣心 伝説の最期編


確かに、アニメ版の剣心が志々雄に放つ必殺技のようなスローモーションを実写版に施さなかった為、剣心の技がしょぼく見える。志々雄の計画が浅墓すぎる問題はあるが、そんなの関係ね~! 志々雄扮する藤原竜也が顔包帯ぐるぐる巻きという、俳優にとって強烈なハンディキャップをものとしない存在感。圧倒的強さに惚れる。前半で剣心の修行シーンを入れ、「京都大火編」よりも進化した剣心を魅せることで物語を崩壊させることなく、ラストの戦いを全力で志々雄を応援できる造りにしている。いやー15分で4人にリンチされる中で志々雄が弱みを魅せず頑張る姿に思わず感動!見事10位ランクインを果たした。
「るろうに剣心 伝説の最期編」予告編

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